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2001.10.21更新

〜恐るべし豊栄市の激戦〜
イケイケスーパー ウオロク豊栄店・10月11日リニューアルオープン


写真・豊栄市石動2丁目 すっかり生まれ変わった ウオロク豊栄店
早速行ってまいりました。外装はスッカリ塗り替えられ新店同様。今まで、一見どこが出入り口なのか解かり辛かったのですけど、写真の様に大看板が立ったので、大変ハッキリした店舗となり、外壁には「あさ9時からよる12時まで営業」と表示してあります。

最近のウオロクの特徴として、社名を日本語表記しています。今回豊栄店も「UOROKU」ロゴを撤去し、昔からの片仮名ロゴを使用し、スッキリとしたイメージとなりました。

駐車場の注意事項看板もハッキリと設置され、駐車場には買い物カートのスペースも設置されました。少し遅い時間に訪れましたが、結構大勢のお客さんで賑わっておりました。一目見ようと見学がてら来店した方も多いはず。

さて店内ですが、以前の売り場の痕跡は何一つございません。変わった点は第四銀行CDコーナーが設置され。以前は無かった様でしたが・・。競合Hには無い代物ですが。誘致成功?あとベーカリーボーレ。テナントの美容室は引き続き営業。クリーニングショップとフラワーショップも、店内から入れませんがテナント営業。

・・で以前、売り場向かって左側にあった、中古CD、BOOKのテナントが・・無くなっていました。確か、改装前には「暫く休みます」と書いてあったので、引き続き営業するのかと思いきや・・。市内のどこかで再びオープンするのか、どうなのか。広いスペースだったのを、そのままウオロク売り場にしました。

ウオロク店舗知ってる人と言う前提で言うと、新潟市の女池店を広げて、衣料品と業務用コーナーを付けた感じです。以前と同じく導線は、時計と逆方向周り。店内の雰囲気は、新潟市DEKKYの「ジュラシックパーク売り場」なのかと思いつつ、妥当な女池、吉田と言ったスタイル。最近のパワーズフジミにも瓜2つと言うような、天井がブラックで什器もブラックとグリーンを主として、ライトも一部グリーンを使用しております。今回も鮮魚コーナーの拡大と地場産の充実、さかな屋の御寿司に力を入れています。この店舗でも、本業「鮮魚」を徹底的にアピール、拘った品揃えと鮮度で、競合に挑もうと言う気持ちが現れております。

村上店にもあった「料理アドバイザー」スペースが、こちら豊栄店にも出現しました。丁度、角コーナーのいい場所です。かわいい調理スペース。周辺が新興住宅地ですので、メニューに悩める美人若妻達には、涙ものではないでしょうか?

精肉コーナー、鮮魚コーナー、壁をぶち破ってバックヤードが見えるようになりました。最近のスーパー。壁破ってます。(汗)お肉屋さんの惣菜と言う事で、福島の伊達鶏を使用したロースト系惣菜も品揃え。生肉に関しては平ケースも使用。

飲料水のコーナ、わたし関係者でないので名称知らないのですが、前陳しなくても棚板にローラーがついてるんですね。取り出すとその後ろの品物が降りてくる。(コンビニ式)・・わたしの中で記憶に新しいのが、新潟サティでした。

冷凍食品コーナーと、最近のウオロクの目覚めた「業務用コーナー」「ケース纏め買いコーナー」。一昔前は冷食コーナー、売り場中央に設置していたケースが多かったのですが、最近の新店や改装店では売り場最後に設置しているお店が多い気がします。・・なにか根拠があるのでしょうけど。(わたしは客なので解からない)確かに纏め買いコーナー設置しているスーパーは、他にあまり見かけませんが・・。確かに安いですね。(数制限有りだが)

全体的な特徴として、衣料売り場がある。(肌着類が主)書籍コーナが広い。(椅子まで用意)生鮮強化。(拘り食材の提供)一般的な品物を平均的に売るSMではなく、自社が自信を持って厳選した食材を提供し売るSMに変化した事。何となくパックされ、何となく陳列され、何となく値段が付けられ、何となく売られているSMからの脱皮でしょうか。

内装含め「ハコ」を、思いっきりカネかけて改装するだけではなく、中身も伴わせようと言う気持ちが見えつつある。・・と言ったところでしょうか。競合Hよりも、商売の匂いがする。そんな気が致します。

今現在、価格的には落ち付いておりますが、競合Hオープン後から価格競争が始まるのではないかと思います。今後の徹底した売り場継続を期待しております。

県北地域2店舗目 原信豊栄店・10月19日オープン こちらも夜12時まで営業


写真・豊栄市葛塚 豊栄ショッピングセンター

とうとう豊栄に出現した原信マーク
直線距離で数100メートルの競合。ウオロク豊栄店・リニューアルから早八日。早速行ってまいりました。都合により夜の偵察でした。昼間の新デザイン店舗も良いですが、夜も素敵です。以前のスタイルより、明るい感じです。近年の新店だと、出入り口が中央に1ヶ所しかなく、店内が全然見えなかったので、今回は対照的です。店舗正面を通る、今年末開通する高速道路から見えるんでしょう。・・夜も素敵にライトアップされた店舗が見えます。

下の写真でお解かりの通り、駐車場から店内が見えます。あと屋根の下が通路になっていて、雨に濡れずに店舗向左のドラックトップスからコメリへ通り抜ける事が出来ます。豊栄も豪雪地では無いものの、やはり新潟県。冬になると雪も吹雪もやってきますので、夜は店内の明るい光りに照らされた通路を安全に歩行できます。

駐車場も障害者用スペースが店舗前特設となっていて、一般の車が停めると目立つようになっています。なかなか店員のチェックが行き届かないのが既存店の現状。この場合ですと、チェッカーでも注意してみる事が容易です。

時計回りな店内。最近のウオロクやフジミと言った、イケイケスーパー・ジュラシックパークかと思いきや・・。はたまた、近年の新店で噂されたかのように「殺風景なミセ」だと思っておりましたら、違いました。基本的には原信らしく、時代に捕らわれない売り場でございます。近年の新店とほとんど変わらないかに見えます。ただ、什器の形、またその設置場所、フロアーのカラー、ロゴマークなど、店内全体のカラーや曲線の使い方によって、実際は原信らしい、殺風景でただ広いだけの売り場を、高級感があって落ち付いた感じに見せていると思いました。

近年の新店は、広く見せる為に本当にフロアー広くして、天井高くしていましたが(店舗立地によって都合もあるが)この豊栄店の場合は、生鮮通路部分天井を中央のドライフロア天井より高くしてあり、開放感を持たせています。ただ、ウオロクやフジミ、マルイなどの新店で見うけられる「ブラック・ダーク」は天井什器ともほとんど使用していないのが、違う点です。確かにブラックは高級感は出ますが、照明を上手く使わないと「ただ単に暗いミセ」と印象付けてしまう。あくまで、現在の流行りをただ単に売り場に持ってくるのではなく、自社らしさに置き直してしまう原信。新しい中にも一歩引いたクールさが感じられるスーパーなんです・・原信と言うのはそんなお店なんです。(まさに越後人)

ホワイト中心で欧州風なお洒落な店内となるか、ただ単に「真っ白なミセ」になるか。デザイナーの腕でございます。

生鮮コーナー・地元豊栄の野菜コーナーを平台使っていたり、岩船港(村上市岩船地区)直送の鮮魚を中心としていたり、村上牛を取り扱い、安全性をアピール。近年新店バックヤードが見えなかった、お惣菜コーナーにも大きな窓が。自社ベーカリーのユニフォームカラーもレッドを使用しお洒落に。またマクドナルドとも隣接、一角には「カフェ」スペースがあり、お買い上げ頂いたものを食せるコーナー。トイレも新潟サティ?の様にお洒落な雰囲気に。

関原町の原信同様、グロサリーの陳列棚が低くなり店内が見渡せる。今まで台車使用でゴチャゴチャした関連陳列も、コンパクトな什器導入によって、1つの売り場へと変化させております。今まで定番陳列完璧オンリーで、イマイチ関連陳列が上手くなかった原信。(ワタシが勝手にそう思っているだけだが)什器を持って来て売り場にしてしまえばいい事を・・気付いてくれた様です。(既存店でも導入し始めてはいるが)型にはまっていた原信が、少し柔らかくなった・・かなと、思いました。素晴らしい売り場で感服致しました。

通常はレジ11台と言うことですが、オープニングセールと言う事で仮設を含めて、約20台近く設置してありました。あと、最近話題のイオン水もやってます。そう言えば、吉田店でも実施している様ですが。あそこも競合多い地域ですね。

さて・・ハコは素晴らしいし、売り場も素晴らしい。・・問題としては価格なんでしょうね。あと食材のお味と素材とサービス。原信店舗より売り場は狭いものの、リニューアルしたウオロク。複合的、売り場的には確実に原信の方が上手でしょう。黙っていれば、売上取れるのも間違い無いでしょう。

新しいスタイルでオープン 原信・豊栄店

コメリと原信・・競合にとって苦悩な組み合わせ<
ただこの先、それにアグラをかいているだけでは非常にマズイ。もっとも、原信は百も承知でしょうからワタシがゴチャゴチャ書く必要なんてないのですけど。

顧客をゲットする為には、日々の努力の継続・・。大変でしょうが頑張って下さいませ。それによって、運命が決まります。ハコだけ美しくても駄目。しかし、これって原信だけに言えることではないんですよね。全てのスーパーに言えることなんだと思います。

数年後、「努力しなかったミセ」と「努力しているミセ」・・どう答えが出るのか・・答えは必ず出ますから。

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