店舗偵察レポート

サイトマップトップ > 店舗偵察レポート > 恐るべし新潟市西部・国道116号線の激戦
2002.3.17更新

新潟市西部の地図
県都・新潟市。以前、新潟市南部、東部を偵察。・・言われてみれば、西部は取り上げてなかったと、思い立ってこの度、偵察してみました。新潟市域は、海岸線に沿って東西に長く、大まかに信濃川を境に「西新潟」「東新潟」と呼ばれています。

その「西新潟」と呼ばれる、関屋分水路以西の国道116号線沿いのスーパーを取り上げてみます。最近、サティや新通SCなどの話題がありますが、こちらは「116号線バイパス(高架)」沿い。(地図参照)西新潟の市街地を迂回、田園の中を走ります。・・将来は、116号線も一本化され、青山〜曽和付近は「旧国道」なんて呼ばれる日も来るのかも。

この116号線、新潟市内では越後線とほぼ平行に位置しているため、それに沿って都市形成もされています。内野地区までその状態が続き、過ぎると見渡す限りの水田と、中野小屋地区の農村風景へと変わります。新潟市中心地寄りは、山の手と呼ばれマンションや一戸建て住宅が目に付きます。新潟大学前、寺尾付近から、アパートなどが多くなってくるんですね。(学生の街でしょうか・・)

地図をご覧頂くと解るんですが、スーパー所在地に店舗マークを付けてみました。細かく見ると、まだまだ沢山お店があるんですよ。「西新潟」と言われる地域は、この地図の範囲よりもう少し広くなります。取りあえず116号線沿いに絞ってみました。116号線は海岸線の高台を走る国道、平行するJR越後線は山の中腹を走る線路、その下くねくね流れている川がありますが「西川」と言われ、その近辺は平地となる、変化に富んだ地形なのでございます。昔は一面、スイカと大根畑と松林しかなかった砂丘だったと言う事です。・・住宅地の造成と共にスーパーも多くなっていった様です。

清水フードセンター青山店(あおやま)


写真・新潟市青山8丁目 清水フードセンター青山店
営業時間・10時開店〜20時閉店
テナントには、薬のコダマ、大黒屋、回る寿司、和菓子店、クリーニング等。店舗入ると、右が清水売り場、左がコダマと言う構成、ヘアサロンもある。品揃えには、典型的な清水フード風。これと言って目立った物も無し。

青果、鮮魚コーナーも絞られた品揃えである。(絞った?)畜産に至っては、センター加工と言う事で、以前から指摘されている鮮度面の改善が無いと同じに、商品作りも非常に雑。(全体的に)惣菜は、テナントの大黒屋の絡みで、コンパクトにまとめている。一部雑貨は、テナントのコダマと住み分けており、整理されている模様。洋酒、日本酒の区別された陳列とコーナー取りは、宜しいかと思われる。全体的には辺り障りの無い、妥当な売り場作り・・と言う感じでしょうか。

チャレンジャー寺尾店(てらお)


写真・新潟市西小針台1丁目 チャレンジャー寺尾店
営業時間・10時開店〜19時30分閉店
こたや→やませ→セイフー→チャレンジャーと、時の流れに身を任せる店舗?燕市のチャレンジャーが、セイフーから買収しディスカウント店としてオープン。オープン時は、ディスカウントに片寄ったものの、現在は売り場も整理され、価格はディスカウント、品揃えはスーパーに近くなってきています。オープンケースより、平台中心とした売り場作り、段ボール積み上げ迷路。わたしが行く時は、店内はいつも混んでいて繁盛していると思われます。

全体的に鮮度は良いと思う、従業員も活気があります。(接客態度は別)チャレンジャーは、鮮魚コーナー力が入ってますよね。売り方も面白い。テナントには、クリーニング店と衣料品店など。お酒のケース売りも凄い。店頭で青果販売、酒売ってたりと・・ある意味、刺激のある店です。

セサミ寺尾店 新交ストア(新潟交通グループ)


写真・新潟市寺尾台3丁目 セサミ寺尾店
営業時間・10時開店〜21時閉店
新交ストアが高品質ストアとして、初めて取り組んだスタイルのお店です。1階がセサミ売り場。2階がファッションセンター・しまむら(さいたま市)。一般スーパーでは取り扱わない産地の品や、メーカー品も多数あり。地元水揚げ鮮魚に拘り、畜産は京都和牛を前面に打ち出す。お惣菜も、拘った和風惣菜から、サックリと仕上げた揚げ物まで品揃え。日配も各地の乳製品を取り揃え、什器で演出も拘るほど。

店舗外装色とは違って、広くは無い店内をダーク系で落ち着かせて、少々御高めな(製品から見ると、非常に値ごろ感はある)品揃えで構成。・・しかし、店内混んでいるんですよね。需要があるんでしょう。やはり「値ごろ感」があれば、少々値が張っても買う人は多いのですね。

清水フードセンター寺尾店


写真・新潟市寺尾西1丁目 清水フードセンター寺尾店
営業時間・10時開店〜19時30分閉店
店内入ると一発に感じられます。「嗚呼・・主婦の店だな。」と。(笑)・・と言うか、昔の店名とかではなくて、単に客層とテナントから見た感じ。テナントは手芸店と、婦人服店、ヘアサロンなど。見た目ほど広くない。店内も、罫線とカラーを生かし天井のディスプレイで落ち着いた感じ。清水フードでは、季節感にも気を使っているので売り場にも「春」を感じる。

狭いながらも生鮮売り場の比率高いが、いまいち盛り上がりに欠ける。直ぐ近くに、セサミ寺尾店もあるせいか、お客も少なく売り場も弱気。・・もっとも、量出しゃ売れるってものではないので、これで妥当なのかも。国道側のガラス張り面が、レジとサッカー台となっていて明るい感じ。清楚な主婦が、チョット落ち着いて大人の買い物・・出来るお店でしょうか。

清水フードセンター大学前店


写真・新潟市坂井砂山3丁目 清水フードセンター大学前店
営業時間・10時開店〜20時閉店(専門店は19時30分閉店)
そろそろ、山の手地域も終わりを告げ?、新潟大学も近くなった地域。ファーストフード店や、コンビニ等と風景も一転、一挙に学生街へと変わる。

宝くじ売り場有り、テナントは龍龍(中華)、オーバー(パン屋)、銘店、書店、婦人衣料・丸正(東京のスーパーではナイ)など狭いながらもNSC??清水売り場も狭いながら、季節感を打ち出し惣菜コーナーも春の味。加食も生鮮通路も、お得意?の島陳列で交通の妨げも気にせず?展開。寺尾店(含め、通常の清水各店)と違って、客層もグッと若くなります。店内の雰囲気も、なんとなく賑やかな清水らしくない?フレッシュな雰囲気。全体的に売り場も、生鮮よりも加食の比率が高い気もします。(見た目)客層に合った品揃えでしょうか。もう少しオシャレな内装だと、もっとウケる?

ウオロク大学前店


写真・新潟市坂井字村上 ウオロク大学前店
営業時間・10時開店〜24時閉店
全然、大学の前じゃないんです。(笑) と言うか地域的名称の意が強い。テナントはサンリッチベル(花)、富士屋(パン)、シャイン村(フォト)、丸屋(菓子)青果コーナーは、昔から手書きPOPで楽しませてくれる?粋な売り場。畜産コーナーは、以前よりグッと良くなり、整理されグレードアップされる。鮮魚と共に、平ケースで売りたい物を明確に打ち出し、鮮度を維持する。

惣菜コーナーも各種品揃えして結構良いが、もう一つ目玉が欲しい。日配コーナーからお酒売り場までは、キッチリ整理されていて見やすい。以前の雑な売り場から、整理され売り場展開も新店に近付けている。しかし、全体的に季節感が無い。また、改装時期とも思われる店舗。立地的な面もあるが、改装によって若い顧客を狙うのも一つの手と思う。・・原信・新通SC予定地も近いので、今年辺り大改装となるのか?

恐るべし国道116号線 食の戦いはこれからも続く・・
これから西は田園風景へと続きます。主だったスーパーはここまでです。(一応)国道沿いと限って、店を使い分けるお客も居ない訳では無いでしょうが、地域が東西と長いので、国道沿いだけに拘って買い物されるとも限らない。青山なら青山、寺尾なら寺尾、大学前(五十嵐・坂井)なら大学前で、地域の南部にも、スーパーがありますからそちらとの買い分けとなるのでしょう。

でも、青山から大学前まで店舗見て来ただけで雰囲気違うんですね。演出や、品揃えから、そこの地に合った売り場を作っているんです。・・最近、田園風景のあるスーパーばかり見てきたので。初心に戻れました。

人口比率が高い地域です。それだけ競合とのしのぎ合いも多いでしょう。郊外店とは違った、木目細かな品揃えとニーズに合った売り場作りで、顧客を掴んでいるんだなと、思いました。(しかし、閉店時間が早い気も?)

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