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2002.7.7更新

7月5日 上越市・イチコ直江津店(なおえつ)オープン 初の直江津進出へ
〜しなやかに〜清清しく〜そしてさわやかに〜 直江津ショッピングセンター堂々のオープン


上越市直江津地区の地図
以前も「恐るべし激戦」で、お伝えした直江津地区。今回は、高田地区を本拠地とするCGCイチコが、直江津に初進出。国道8号線、18号線、北陸道、JR信越線、北陸線が交差する、交通の要所、また港町として、各地に名を知られておりますが、中心市街地は、いたって地味目でございます。(住民に怒られるか?)

ここ数年、郊外の目覚しい発展により、少々停滞気味な直江津。・・しかし、その沈黙を破って?直江津の玄関口、国道交差点にイチコがでっかくオープン致しました。

この周辺、宅地開発が進み、イチコ直江津店の南側には、ジャスコSCや上越ウイングマーケットセンターなどの巨大SCもあります。そんな、激戦区域の中、あえてオープンしたイチコ。すぐ近くには既存の、ナルス直江津東店、原信春日新田店。直江津駅前周辺には、イトーヨーカドー直江津店もあります。

CGCイチコ直江津店


写真・上越市下源入 イチコ直江津店
はて、どのような外装と思いきや、なんとまあいたってシンプル。白。白。正面には、ロゴマークがあるだけでございます。側面は食材の絵などが。オープニングと言えば、アドバルーンですが、オープン二日目の為か無し。・・風も強くなかった・・と思いますが。派手な幟も無くいたってシンプル。オープニングと言えば、店頭でド派手なテント立てて箱売り・・ですが、店頭販売はしているものの、いたってシンプル。

たいてい、店頭には関係者がウジャウジャいるのが常識ですが・・。これもいたってシンプル。わたしにとって、非常に入店しやすい状況。(笑)この駐車場を挟んで、店舗正面には「回転寿司・富寿し」などの店舗が既にオープンしておりました。道路挟んで、店舗東側は駐車場。しかし、一部砂利となっておるので、今後の展開もありえるのかなと。

写真・上越市下源入 直江津ショッピングセンター
テナントにはクリーニング店、正面右側から店内へ入ります。フラワーショップとトイレがあり、青果コーナーとなります。店内入り口とレジ付近のスペースを、思いっきり広々と取るイチコ。新井店や高田西店でも同じような感じで、開放感があります。

内装も白。メインのラインはブラックに統一し、一部グリーンなども。什器とカゴはブラックに統一し、余計なPOPは一切排除してスッキリ。突き出しや島陳列も一切無く、スッキリ収納されております。某企業のように、一見殺風景となる危険性があるのですが(笑)、従業員の西洋レストラン風?ユニフォームと、床のデザインによってシンプルながらも、上手く高級感を引き出しているなと。思います。

■従来の什器を、グリーンのペンキで塗りたくった、安上がりの某企業。
・・そのペンキ臭い店内とは、全然違ってステキな感じでございます。

ゴチャゴチャなりがちな青果コーナー。こちらはPOPの設置を一定位置にして、スッキリと見やすい。その為、商品がグッと引き立ちます。あくまで、売る品物を見せる!と言う売り場の作りと、商品陳列をしているので、不思議と安心感も出ています。最近は、プライスかPOPかメニュー提案か、農家紹介ボードか、ナニがなんだかワケの解らん、ゴミ捨て場・青果コーナ多々ありますが。

そして、鮮魚コーナー。新潟県でも、上越地方のスーパー鮮魚売り場は、県内でかなりレベルが高い。下越方面に住むわたしは、スペースの広さと品揃えに驚いてしまうほどです。中越方面でも、柏崎付近から鮮魚の強さが、売り場に表れてくるんですけど。もちろん、イチコも同様。地元のみならず、北陸方面だけ限らず、全国各地から、拘りの一品なども陳列してあります。バックヤード全体が見渡せ、またこれだけ広いと、丸物の品揃えだけで終わってしまうスーパー多いのですが、お刺身も充実しています。下越のスーパーでは、見ることの出来ない(わたしが知らなかっただけ)おさかなや、お刺身なんかも販売しておりました。平ケースも旬の魚で上手く活用して、これまたシンプルな陳列ではありますが、不思議と鮮度感が見て取れます。かなり鮮魚スペース広く取ってありますので、やはり「ウリはおさかな」なイチコなんでしょう。お魚屋さんのお寿司もあります。

お惣菜コーナーは揚げたてと、和風洋風惣菜の品揃え充実でアピール。ただ和風惣菜が均一のトレーで、整然と並べられているので、これまたシンプルと言うか・・。しかし、こちらもバックヤードを見渡せ、作っている姿が見えるから、安心感はありますよね。

畜産コーナーも拘りの豚肉や牛肉、京都の鶏肉なども品揃え。商品作りが重視される畜産ですが、こちらはクリアされている様です。
「スーパーに職人は要らない」と言われますが、正直「職人並み腕の従業員」は欲しいところ・・。
ナルスも丁寧なほうですが・・。下越方面だと、にいつフードなんかも丁寧ですよね。「職人風」と言うか。知識持ってる売り場と言うか。店舗数が多くなるにつれ、知識と鮮度と商品作りが疎かになりがちな畜産部門。(特に下越地方には、いただけない店舗も)色々な疑惑や、偽造問題が増えた原因は、売り場に「目利きが居なくなった」と言う方も居られますが・・。

気軽に声をかけられ、また作業姿が見える状態・・。一見、単純なようですが、これが一番安心して買えるのかもしれません。 (バックヤードが見えても、作業している肝心な「まな板」が、全然見えなきゃ意味が無い、とわたしは思う)

ベーカリーコーナーは、ガラスケースですので、ゴミやハエの心配も無く、食べたいパンを見渡せるので見ているだけで買いたくなる。雑貨、日用品売り場も、通常のスーパーですと、オープニング時は特に、ゴチャゴチャしてひっくり返っている場所なんですけど、スッキリ。

加食品コーナー含め、必要最低限のPOPだけで、プライスカード本来の役割がキッチリ果たされております。加食品コーナーで一部、帯ボード等ありましたが、しつこく無い程度でヨロシイのかなと思います。

レジ周りもスッキリ、広々、サッカー台も角度をつけて置かれております。休息コーナも現在は広くなっております。ガラス張りで外の光を十分取り入れた、出入り口、サッカー台付近。ステキでございます。

「質の高い、しかしリーズナブルなお買い物」・・安すぎず高すぎず、品質悪くなく良いけども高くは無い。値ごろと言うか・・。全部が全部高品質ではなく、アイテム絞った中で「客が欲しいと思われる」物に対して、高品質品揃えをする。・・的を絞った売り場。言い返せば、欲しい物が売っている店。となるのでしょうか。今後も楽しみな店舗です。

ナルス直江津東店


写真・上越市三ツ屋町 ナルス直江津東店
7月1日から夜12時まで営業時間を延長。イチコに挑みます。店舗改装した・・と言う情報が一部あったようですが。(違うか?)大改装ではなかったのか・・しなかったのか。内装は以前と同じでした。・・と言うより、以前のままな気がしますが。テナントも以前と同じ。ベーカリ、クリーニング、また店舗駐車場にはパチンコ屋と回転寿し。

品揃えは通常のナルス。曜日日替わりサービスも健在な模様です。イチコから若干距離がありますが、本日は少々お客も少なめ。ただ、店舗前にカーマホームセンターがあるので、便利と言う気も。・・便利なんですけど、カーマ店舗まではお互いの駐車場と道路を挟んでいるので、ワンストップ・・。と言うわけには行かない。メジャーな商品を普通に買いたい方は、こちらがお勧めでしょう。

原信春日新田店(かすがしんでん)


写真・上越市春日新田2丁目 原信春日新田店
・・客食われてました。閑散とした売り場。「開店前か?」と思うほど。・・イチコから一番近い店舗。品揃えは通常の原信売り場。店舗自体も新しい方なので、大規模なリニューアルは無かった様子。こちらは以前から、午後12時までの営業となっております。

青果が強い原信。と言われて居るようですが、確かに広いスペース。ただ、全店的にやはり鮮魚の力(展開)不足が見て取れます。・・決して、悪く無いんですけど、もう1歩、2歩・・ナニかが足りない。客の心にグッと踏み込んでくる、訴えかけるものが欲しい・・。春日新田店だけの問題ではないのですが。

上越方面で店舗数の割りに、イマイチ存在感が薄いのはその点も?・・個人的には、非常に満足できるんですけど。もう1歩、2歩。

イトーヨーカドー直江津店


写真・上越市西本町3丁目 イトーヨーカドー直江津店
ここはイトーヨーカドー丸大では無く、イトーヨーカドーです。はい・・。県内でヨーカドー本体店舗は、新潟木戸店と、ここ直江津店。木戸店はどちらかと言うと、丸大に近いフロア作りになっておりますが、直江津店は1階が食品フロアと、関東でも見られる一般的なヨーカドー。新潟で一番ヨーカドーらしいスタイルを見るなら、直江津店でしょうか。

食品売り場も広く充実して、フードコートや銘店街も充実しています。ジャスコや郊外大型店が乱立する中、大きなテナント脱もなく安定。確実に顧客を掴んでいる模様です。2階は専門店と衣料等。売り場演出が上手いヨーカドー。市内で一番涼しい印象を受ける。銘店街も「新潟・上越」と言うより、「越後と直江津」をアピール。市内全域からと言うより、直江津に絞った顧客を狙っているようです。
・・とうとう、オープンしてしまったイチコ直江津店。国道交差点角地でありながら、比較的駐車場に入り易い作りとなっています。・・でも、国道18号線を高田方面から来るとすれば・・ちょっと渋滞が気になってしまう感も。・・やはり、市内全域と言うより、国道流動客か直江津住民、直江津に通勤している人が楽しめるお店・・なんでしょうか。

イチコ直江津店周辺の、直江津地区のお店を見て回りましたが、ヨーカドーやジャスコなど業態の全く違うものもあります。一概には言えませんが、各店舗多少なりとも影響はあると思います。これによって商品の動きも若干違ってくるのでしょう・・。それぞれの店舗が、自分のあるべき姿を確立して、売り場に反映して顧客掴んでいくものと・・思っております。

距離が一番近く、業態がほぼ同じ(同じ)な、原信春日新田店。今の売り場をどう活性化するかが・・今後の生きる道と言えましょう。

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