店舗偵察レポート

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はじめまして 6月25日・パワーズフジミ荒川アコス店 ビックにオープン
〜アコスSC・はせがわ跡地に出店へ 恐るべしフジミ〜


写真・岩船郡荒川町藤沢 荒川SCアコス
任意整理して閉店した、荒川町の荒川SCアコス「はせがわ」跡地を改装工事をしていた、パワーズフジミが6/25、いよいよ郡部初のオープン。

郡部では亀田店がありますが、新潟市内と状況はほとんど変わらないので、田んぼ出店は初かと。 この荒川町周辺は、黒川村や関川村、神林村など、まさに山と田んぼに囲まれた長閑な地域。

国道7号線沿いではあるものの、住宅地と田んぼが混在する地域です。近くにはパルティと言うSCもあり、まさにローカルな戦いが予想されます。
隣接ひらせいHCとの連携で、集客はあるのかと。

行ってきました。いつもはガードが固く、とてもではないけれど撮影なんてもっての外でしたが、今回はSC内オープンと言うことで、比較的安心して偵察できました。外装はご覧頂いているフジミの部分だけ書き換えられ、国道側の野外看板が目立っただけという、いたってシンプルでした。
写真でご覧頂く入り口に青果物を売るテントがあるくらいで、自社物件では考えられない地味さでした。

さて、はせがわが撤退してから、かなり寂しかったアコスですが、一本の通路に面してテナントが平行して営業する、各地の田舎でよく見られる地元のローカルSC。SC内の客層は、怪しげな学生から、お年寄りまで幅広く集客する、本当にローカルなSC。そんな中、フジミがでっかくオープンしたわけです。

個人的には、三条パルム店やオリジン、黒埼店のような、最新的なブラック調な、こじゃれた雰囲気に仕上がっていると思っていました。黒埼店では多少、ブラックが抜けた感じになっていたので、荒川アコスもそのくらいかと想像していました。しかし、生鮮通路上部の天井部分が塗られているだけで、中央部は以前の白いまま。フジミの売り方ではあるものの、床も以前のままでさほどカネをかけた感じではありませんでした。流れとしては青果、鮮魚、畜産、惣菜。鮮魚売り場中央には対面式ブースとなっており、畜産売り場では最近の新店同様、多段ケースに対して平ケースが設けてあり、そのまま惣菜売り場へ突入。
お客は「安い安い」と連発していたので、以前は余程高かったのかと、耳を大にしていました。

この荒川アコス店。オープニングセールに関しては今まで同様、関係者で手堅くガードされているようですが、フジミ最大の売り場面積ですので、その点視線を気にすることなく、堂々と偵察できました。
売り方自体は、ハッキリ言って、新潟市や長岡市からわざわざ見に行くほどではありません。
新潟市内の店舗を何店か見たほうが、今のフジミの進むべき方向が見えてくると思います。

と、言っても別に売り場が悪いとか、改装にカネかけてないから、どうだと言うことではなくて、今までの都市部での売り場展開と比べて、かなり荒川町と言う、非常にローカルな地域性をくみ取っての売り場となっています。新潟市で得た売り方を荒川町に持ってきて押し付けたのではなく、はせがわの売り場をフジミ風にかなり変えた。しかし、限りなくフジミの売り場。と、でも言いましょうか。都市部の様に細かい売り場にはなっていません。

もっとも、とーちゃん、かーちゃんが軽トラックで乗り付けて、気軽に買い物できる荒川アコスSC。
こじゃれた新潟市の主婦が、フツーにフジミに買い物行く店舗と同様な内装であっては、逆に敷居が高いと印象をもってしまうのかと。フジミの安値を全面に出して、程よい内装でローカルな荒川町には丁度良いのかと思われます。品揃えも、今まで新潟市で得てきた、単身世帯を意識したものは少ない。

これから、フジミが新潟市よりもローカルな地域に挑んでゆく。そんな実験店舗なのかもしれません。

6月30日・中条サティ閉店へ マイカルの不採算店処理・決着か


写真・北蒲原郡中条町大川町 中条サティ
〜ファミリーデパート中条〜ニチイ中条店〜中条サティ〜激動でした。

マイカル王国と言われた、我が新潟県・・・。しかし、いつしかイオン王国へと様変わりし、
他地域では類を見ないほど、淘汰の進んだ新潟県内のマイカルサティ。過去の清算もこの中条サティで終わりとなります。(終わりとなるのか?)

ファミリーデパートとしてオープン以来、中条町民に愛され続けたサティですが、マックスバリュの出店や国道7号線沿いの、ロードサイド店の相次ぐ出店で、当時の勢いもスッカリと無くなってしまいました。

既に食品売り場の後釜もチラホラと、候補社名も。
これでまた、一つの時代が終わろうとしています。

特に書くこともないのですが。什器販売(乱売?)、宝石、ミシン、貴金属。売りたい放題。
その挙句に「アフターフォローは新潟サティまで」・・つって、誰が50キロ以上も離れた店に行くか!!

食品売り場は什器がスカスカと。レジ付近には、またもや怪しげな貴金属、時計を売ってました。
そう言えば、この間はレジ横にはタンスやテーブルがあったけれど、今回はそんな感じで。
2階も売り尽くしって感じで、一部では空いたフロアも。休憩コーナーは、予約済らしい什器と売りたいらしい什器の山に。(まさにゴミ捨て場・産業廃棄物) お買い上げ済みの椅子に座って、一服してました。
最週末に最終チラシ出して、バーッと売り切っちゃうんだなって、そんな売り場でした。

と言っても、過去においてこの町には無くてなならないお店だった、愛された中条サティ。
恐らく、県内においてマイカルの負の遺産処理は、ここで終わりになると思います。

激動の時代に流されてしまったマイカル。
散り散りになった従業員と共に、時代の渦に飲み込まれて逝くのでしょう。

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