店舗偵察レポート

サイトマップトップ > 店舗偵察レポート > 良食生活館三条店 4月15日オープン

4月15日 旧まるよし三条本店跡に 良食生活館三条店オープン
 客足の減った中央商店街・活性化となるか


写真・三条市本町3丁目 良食生活館三条店
一昨年9月に事実上倒産した、旧まるよし三条本店跡地に良食生活館がオープン。まるよし閉店後、約一年半ぶりの再開です。

旧まるよし清算において、最後までネックとなっていた物件。取り合えず賃貸とし、3年間目の時点で物件を買い取るかどうかを判断すると言う条件付出店。1階部分が食料品、2階が生活雑貨のSeria生活良品と衣料品となるようです。果たして実となるのかどうか…。今後の動きに期待です。

行って来ました。新聞やネットニュースにも載ってましたね。ネタが無かったのか、それだけ期待されていたのか定かではありませんが、まるよし閉店から閑古鳥状態だった、三条中央商店街。今回の良食生活館オープンのためかは知りませんが、アーケードには紅白の幕が張られておりました。店舗前のアーケード部分の通路には、所狭しと自転車が停められ、駐車場は誘導員も配置。商店街の人通りも増えて、お決まりの便乗商売の方々も年配方の行列を、臨時店舗へ誘導しておられました。老舗店舗の閉店から一年以上、地元住民がまちにまった後釜店舗のオープンとなったようです。

屋上看板はご覧の通り、本体の良食生活館とSeria生活良品となっております。
1階部分、以前はフロア入り口部分にテナントや銘店、フロア中央のエスカレータ奥が食品売り場・レジとなっておりましたが、入り口部分のテナント・銘店は全て無くなり、エスカレータまでがレジとなっております。反時計回りの導線で、青果売り場からスタートする部分は変りはありませんでしたが、その手前の以前テナント部分だった箇所に広い惣菜売り場が登場し、反対側にはペットボトル等の大量陳列がなされておりました。

青果・鮮魚・畜産のレイアウトは基本的に変っておらず、一般食品部分含めて天井の低い決して広くは無い通路と、以前の名残があります。ただ、食品売り場の内装は一新されており、天井が「カジキ系」「マグロ系」と呼ばれる絵が施されているスーパーも多いのですが、この店舗の場合「青空系」。空と雲の絵が単一的に広がっております。

平ケースや一部什器が一新されており、また鮮魚前付近にあった惣菜売り場がそっくりそのまま無くなって、青果手前に移動していた箇所が大きな変化ではないでしょうか。
その他、側面のテナント跡には、サービスカウンターやリカー、雑貨売り場となっており、1階フロア全体が良食生活館の食品売り場となっておりました。

もともと年配客の多いこの店、多少は理解しているのかパックや単価も少な目のものを取り揃えたり、渋めなアイテムも見ることができました。もともと、既存店では大きなパックで販売していた良食生活館ですが、その辺意識にあるのかなと、そう思います。まだ大雑把な箇所はありますが、これから要望を元に改善していくんだろうと思います。

2階部分、約半分は良食生活館の得意とする生活雑貨。什器はフック式が中心で、とにかく生活雑貨が並べられております。もう約半分は衣料品。これもまた、年配客層を意識してかかなり渋めの品揃え。

3階部分は1/3程度がSeria生活良品。残りは寝具や一部衣料、こちらも色合い等がかなり渋め。あと、マイカルでよくみられる家具・骨董の催事場売り場となっております。3階以上はエスカレーターと階段は閉鎖され、今後の動向を見て展開するものと思われます。

全体的に食品売り場以外、大きな内外装の一新は無かったものの、かつてのまるよしの雰囲気を残しつつ、生活雑貨を中心に品揃えした部分、アイテムも郊外店とは違い、年配の来店が多いことを意識している部分は、大変評価できると思います。また若中年層にも来店してもらえるような展開も一部で見られますので、今後4、5階部分も含めてまだまだ変化をしていくお店だと思います。

かつては「まるよしデパート」と言われた店。しかし時代が変っても、ワンマンな経営者が中途半端な百貨店志向に執着し過ぎて、結果、企業自体を最悪な状態に招いた物件ではあります。確かに立地としては、一時代終わってしまった商店街、将来においてもかなり厳しい状態には代わりは無いでしょう。しかし、地元にとってこの場所は、経営者が変ろうとも「地元の象徴」には変りは無く、やり方次第によっては、まだまだ面白みのある店舗です。

既に近くのジャスコ跡地には、パワーズフジミが後釜出店。いつものフジミ節をこの三条に響かせておりますが、良食生活館の賛同と共に商店街に人が集まってくる、お客好みの店に徐々に作り上げていくのかと。郊外の大型店、スーパーセンターもそれはそれで魅力的ではあるのでしょうが、個人的には徐々に形が変り、手作りで成長していく。そんなお店の方が、買い物する立場としても非常に楽しいと思いますし、良いと思います。

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