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自称〜北越の小京都・加茂市のお店探訪
謹賀新年なので行ってきました

みなさまあけましておめでとうございます。本年もお手柔らかにお願いいたします。と言うことで、よく考えたらスーパー情報ではあまり注目を浴びない加茂市へ行ってきました。結構、発見な地域でもあります。ちなみに北陸の小京都ではなく、北越の小京都だそうです。

写真・加茂市加茂 にいつフードセンター加茂店
加茂市郊外、加茂市役所の斜め前に位置する、加茂ショッピングセンターパルス。名前のとおり、コメリが核となって展開するショッピングセンターです。敷地はコメリパワー加茂店と、にいつフードセンター加茂店が入っている「AVAN」。「AVAN」には、にいつフードの他にドラックストアや海産物店、寿司店やピーコックなどのファーストフードも営業しています。また、このショッピングセンターに隣接して、飲食店などが集まる「COCOLLATTE」(ここらって)も展開。居酒屋・よね蔵、焼肉レストラン南大門、パン工房chiyoda、その他クリーニング店が営業しています。これらを合わせると、加茂市内では一番大きなショッピングセンターとなるのでしょうか。郊外からの集客も多く、客数は市内で一番多いように感じます。

にいつフードは、来店客も多いせいか店内もボリュームがあります。特に鮮魚から惣菜までにかけての、多段ケースの凹凸レイアウトが面白いです。畜産の商品作りが丁寧と言うことで知られているそうです。設計上、売り場からバックヤードが見えませんが、平ケースや多段ケースの凹凸、フロア中央部分のほぼ祭事場的広いスペースなど、歩いていても飽きない雰囲気になっています。パンコーナーにパンカットをしてくれるスペースもあります。

写真・加茂市大郷町2丁目 リオン・ドール加茂店
加茂ショッピングセンターパルスから市街地に入ったところ。国道403号線沿い、住宅地と事業所に囲まれた一角にあります。国道と言っても、周辺の住民が新潟方面から三条方面に抜ける生活道路の色が強い幹線です。かつてはTUTAYAなど各テナントが営業しておりましたが、現在ではテナントも減り、メインはリオン・ドールと生活良品セリア。フラワーショップやめがね屋などが営業しています。若干テナントの空きスペースが目立ち、休憩所やゲームコーナーとして対応しています。フロアの大部分が、リオン・ドールの衣料品売り場になっており、全体的に白々とした雰囲気になっています。建物は1階建てで2階はありません。

リオン・ドールですが、リオン・ドールらしいと言うかいつものように是非もない、ある意味安定した売り場。いつものように、せっかくのブランドが表に出し切れていない面が健在でした。リオン・ドール部分は大きなリニューアルを済ませているので暖かい雰囲気はありますが、全体とのバランスを見ると少々バラバラ観が拭えない気も。まあ大きな問題もないし、内装にカネかけりゃ良いということでもないので、これはこれでよい店かとも思い、今後に期待します。

写真・加茂市駅前 加茂ショッピングパーク・メリア
2002年のまるよし倒産で大騒ぎとなった加茂ショッピングパーク・メリア。JR加茂駅のまん前に位置し、現在1階部分には、清水フードグループ・フクヤが営業しています。他のテナント、海産物店やカメラプリント、ファーストフード店は健在です。フクヤも清水フードらしく、割安感も鮮度観も少なくまた売り場も広くないせいか、各所にアイテムが散乱している感じではありますが、駅前立地では妥当な売り場かと思います。価格うんぬんと言うより、市街地に位置するお店なので、車を持たない年代の客層が多いように見えます。価格や鮮度を一番と見ない、ある意味不便な地域への進出は、清水フードグループの得意とするところです。

2階は書店、ベビー衣料、婦人服、シューズ店。3階はベルパークと100円ショップ生活良品館が営業。1階同様、簡単に一回りできる広さしかないので、空きスペースも若干気になりますが、うまく利用されているようです。エスカレーターで移動するお店です。

写真・加茂市五番町 玉木フードセンター本店
JR加茂駅前からアーケード商店街を東へ。綺麗なアーケード街が終わり、例の旧まるよし五番町問題の跡地を通り過ぎたところにあるのが、CGCグループ・玉木フードセンターです。ご覧のとおり看板も消えてしまったノスタルジックな店舗物件。ある意味、店内もノスタルジック。フロアはほぼ縮小されており、メインとしてはお惣菜が売りとなっているようです。

加茂市は多くの大型店が出店する新津や三条と言った地域から離れており、市内にはパルス以外の大型ショッピングセンターがありません。また市長の方針で、中心商店街が手厚く守れれているため、時代の流れでシャッターの閉まった店も多いのですが、個人商店が強く、この店舗周辺にも個人商店や、露店もあります。

野菜や鮮魚などそれらの店で調達できる分、お惣菜がメインとなっているのでしょうか。店の装いとは違い、手作り風お惣菜の充実は発見でした。マニアにはたまらない物件です。

写真・加茂市若宮町1丁目 サンゴマート若宮店
玉木フードセンターからさらに商店街を東へ。道路が加茂川沿いとなったところで見えるのが、サンゴマート若宮店。"サンゴ"なので"珊瑚"つながりと思っていたのですが、看板を見ると"35mart"となっております。詳細については知りたいところであります。

こちらもマニアにはたまらない物件です。駐車場は店舗隣に数台ある程度でしょうか。ご覧のとおり、店頭には所狭しと商品が詰まれております。地元以外の成人男性が入るには少々気合の必要な雰囲気。…思い切って入ってみましたが、自動ドアがものすごい轟音で開閉するので、こんなわたしでも店員さんからは有名人注目度ナンバーワンで感激です。

野菜、畜産は品揃え程度、一般食品や日配や水物類も所狭しと取り揃えていますが、メインは鮮魚とお惣菜のようです。お店の雰囲気のわりにボリュームがあった気がします。価格や品揃えうんぬんと言うより、地元の人がちょっとした買い物をするに丁度いいお店です。

写真・加茂市仲町 サンゴマート仲町店
若宮店から加茂川沿いに西へ戻ってきました。位置的にはメリアと玉木フードセンターの中間北側に位置するようです。とにかく川沿いの狭い一方通行の道路が並行して走り、近くに銀行の駐車場がありますが、店舗の駐車スペースが狭いため、店舗前は混み合っておりました。市中心部のお店としては、一番客数が多いのでしょうか。この物件、見たところ3階建てに見え、写真右側にスロープらしきものも見えましたが、スロープ部分は在庫置き場か倉庫になっているようで、ダンボールなどが山積みになっていました。写真にも写っていますが、通路と言うか路面にゴンドラがあったりと、ある意味活気があるように見えます。本部と店舗の所在地が一致することから、2階以上は本部として使用しているのでしょうか。

こちらも若宮店同様、店舗エントランス部分は店頭陳列がずらり。店内に入るまで凹凸につまれた商品が並びます。野菜・畜産・鮮魚・惣菜と続きますが、畜産部分においては豚肉がメインらしく、鮮魚で刺身や寿司などを陳列しているボリュームを見ると、サンゴマート自体が鮮魚と惣菜をメインに売っている感じがあります。お惣菜も年配層に好まれる内容です。

奥に長い店舗で、鮮魚・お惣菜の各バックヤードの狭さや年季の入りは、昔なつかしいスーパーを思い起こさせます。こちらも全体的にノスタルジックな雰囲気を持つお店です。

…と偵察を終え、トイレに入りましたら張り紙が。トイレでも店内なので写真は公開できませんが内容は下記のとおりになっております。解釈は各自ありますが、面白いのでご紹介。

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社長のする事に間違いはありません
店長のする事に間違いはありません
社員のする事に間違いはありません

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さて、今回はあまり注目を浴びない加茂市へ行って来ました。新潟や新津、三条と言った大型店が続々と出店している地域とは違い、ゆったりとした雰囲気が感じられる街でした。スーパーの基本ってなんだろう…基本と言うより原点を知るには、ある意味面白いかもしれません。現在では価格や鮮度、品揃えの多さも必要不可欠な部分でもありますが、「お客にとっては何が便利で喜ばれるか」。近隣住民の顔が見える売り場づくりがあるのでしょうか。

今回載せたお店から、それらを感じ取れるのかは分かりませんが、昔を知る業界お偉方さんは、昔を思い出して基本に戻る意味では、偵察に行ってもよいのかもしれません。スーパーの基本がどうだとか、価格がどうだとかと言う目的での偵察ではなくて、お忍び感覚で。

また4月には旧まるよし五番町店跡地に、にいつフードセンターが出店するとの話があります。周辺の状況がどうなるかも非常に注目される部分であると思います。

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