店舗偵察レポート

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燕市・国道116号線沿いのスーパー 南北に長い商圏
特に理由はありませんが行って来ました。

新潟県内のみならず、昨年に引き続き今年もスーパー激戦、オーバーストア現象、商圏内のつぶしあい…等々。年明けから厳しい状況、辛い言葉が伝わってまいります。かつて1円戦争といわれ、県内業界を賑わせた?のかは定かではありませんが、そんな地域がありました。特に理由はありませんが、久々にそんな燕市の国道116号線を走ってみました。

写真・燕市吉田本所 マルイ吉田店
新潟市から国道116号線を南下、燕市に入ると沿線にロードサイド店が見えてきます。国道から西に500メートルほど入ったところに、マルイ吉田店があります。近くには国道116号線と平行する越後線、北吉田駅があります。周辺は中学校や高校、吉田総合体育館など公共施設があり、それを取り囲むように新興住宅地が開けています。

店舗北側は新興住宅地と公共施設。南側は商店街へ続く道があり、昔からの市街地と連なっています。わたしがスーパー巡りを始めた当時(サイト開設より前)は、街外れという感じで周辺も田んぼが広がっておりました。この店舗も何度も改装や増床を重ねたようですが、現在では自社ベーカリーとクリーニングショップを併設する単独店となっています。駐車場にはコインランドリーがあります。店内は青果、鮮魚、畜産、惣菜、リカーとなっていて、惣菜はバイキング展開となっていました。マルイらしい売り場になっていて、ポイントカードを前面に出しているようです。よくよく考えると、この地域においてはマルイが一番古株のようです。

国道116号線と越後線に沿って、南北に細長く市街地が連なっていますが、主にその北側を商圏とするようです。隣接する新潟市西端や弥彦村も商圏でしょうか。市街地北側では集客の多いお店のようです。(と言っても、このマルイと下の清水フードしかありません)

写真・燕市吉田 清水フードセンター吉田東店
その清水フードセンター吉田東店です。マルイ吉田店からは直線距離で500メートルほどですが、こちらは国道116号線沿い西側に位置しています。周辺にはダイソーや、ほっかほか亭、ドラックフジイなどロードサイド店が軒を連ねております。店舗は大型ショッピングセンターではなく、清水フード直営売り場とテナントが4、5店入れるスペースとなっています。しかし、残念ながらテナント部分はフラワーショップと御茶屋を残して、8割ほどが空きフロアになっており、催事場的な対応となっていて、かなり厳しい状況のようです。

直接的な原因は分かりませんが、この国道116号は沿線の市街地化により、必ずしも車の流れがスムーズとは言えず、駐車場に入るための右左折がしにくいこと。また、住宅地が国道と越後線で分断されており、南北に伸びる道路が多いこともあり、マルイの方が行きやすい事。一番大きな部分で「清水フード特有の売り場」となっており、あくまで清水。マルイと比較すると今ひとつ価格とアイテム数、ベーカリーなどの付加価値が伝えきれていないことが、集客に結びつかないのかと察します。「線路と国道を横切ってまで行く価値が…」までとは言いませんが、やはり立地としてはマルイと比較すると、決して有利ではない気がします。

ちなみに店名が「吉田東店」なのは、かつて存在した「よしだ店」との位置関係からです。


写真・燕市吉田東栄町 原信吉田店
国道をさらに南下、市街地中心部を抜けて国道西側に見えてくるのが原信吉田店です。かつては清水フードセンターよしだ店、吉田サティや後がまのドリームマートなどと競う時代もありましたが、現在ではそれらも撤退。主に下のウオロクが競合となっているようです。この吉田店。原信において手がけた、大型ショッピングセンターの初代バージョン?と聞いたことがありますが、年月の経過とともに外装が古くなってきているようです。

1階部分は原信と自社ベーカリー、フラワーショップにファーストフード、大手薬局の他、衣料系テナントが入っています。2階は美容室と音楽教室が営業しています。屋上駐車場への出入り口へもつながっています。確かに初代バージョン?なのか、このスタイルの店舗は他に見当たりません。食品売り場は至って原信売り場で、売り場面積としてはこの地域で一番広方となるはずですが、やはり後出のウオロクに押されている感じです。外内装を一気にリニューアルする時期なのかとも見れますが、もう少し様子見と言ったところでしょうか。

写真・燕市吉田西太田 ウオロク吉田店
原信から南へ500メートルほど、国道西側にコメリとウオロクとのショッピングセンターがあります。この辺へ来ると、国道の東側には田んぼが広がり、市街地の南端となるのでしょう。国道西側は、吉田駅を中心とする市街地と、南吉田駅を中心とする住宅地の間、500メートルほど水田が広がっていましたが、ウオロク吉田店出店を機に周囲にはコンビニなどが出店。また、宅地造成されるのでしょうか、現在はその水田の半分近くは埋め立てられ、将来的には市街地がつながるような感じです。商圏としてはマルイや清水フードと比較すると広くなるようで、新潟市西端から燕市や弥彦村、長岡市北端に至る地域が見込まれます。

隣接してコダマもありますが、どうやら新規店舗ではなく、ウオロクのできる前から存在した商業施設(たぶんパチンコ屋)を再利用しているようです。駐車場は分断されています。 集客は地域で一番多い方です。その割にはコンパクトな店舗で、クリーニング店とフラワーショップ、自社ベーカリーのみとなっています。

原信との価格競争が激しく行われ時代もありましたが、現在では落ち着いているようです。ただ、生鮮は一般的なウオロク売り場ですが、スペースは少ないながらも、いまだに業務用コーナーがあったり、異常?と思えるほどの飲料水等のケース売り場が確保されています。落ち着いたと言っても、あまり飲料水を飲まないわたしでさえも、安く感じる価格帯となっていることから、競合に対する価格意識はウオロク他店よりも強いのかもしれません。

簡単にまとめ
国道116号線沿い、久々に立ち寄ってきました。率直に言うと、清水フードのテナント撤退による空きフロアが増えていたことと、ウオロクの集客が増えていたことが印象に残りました。原信はウオロクとの近距離で厳しいことには変わりはないのでしょうが、テナントの空きフロアが無かったことも驚きました。この後、この地域に新たな競合が来るという話は、現時点では聞いておりませんので、しばらくはこの体制が続くものと察します。売り場がマンネリ化するのもよろしくはありませんが、これ以上のオーバーストアも避けたいと感じております。

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