店舗偵察レポート

地元JAの食品事業撤退にともない、3月をもって閉店した南魚沼市のJR六日町駅前・ショッピングセンターRARA内のAコープ六日町店跡に、良食生活館六日町ララ店が5月19日オープン。市内には生鮮品以外の食品等を取り扱う「良食プラザ六日町店」が営業していましたが、六日町ララ店のオープンにともない5月6日に閉店。駅周辺において、食品スーパー不在が続きましたが、ひとまずは不便が解消されそうです。また、隣接する魚沼市の小出店も協賛セールを開催中でした。

行って来ました。
南魚沼市の中心市街地に位置するJR六日町駅前。と言いつつ、駐車場がJRと平行している国道17号線に面していますので、車社会にもある程度適用しているようです。周辺は市役所や駅を中心とした商店街などが軒を連ねています。先にも書きましたが、Aコープ跡に出店した良食生活館。今回の入店に際して、入店部分以外の外内装のリニューアルはありませんでした。外壁には良食生活館の看板もあがっておらず、地元の人以外はここに良食生活館があることは、多分分からないと思うほど。あくまで空きフロアを埋めた対応なのかと。

既に営業しているテナントは、ドラックストア、100円セリア、書店、ピーコック、ベーカリー、飲食店などと、整形外科などの医院も入っていて、ショッピングセンターではあるものの、駅前立地を生かした公共性もある物件のようです。衣料品はサンバードがララ店として営業しています。良食生活館部分は、生鮮食品もありますが、主に生活雑貨を中心とした品揃え。青果、鮮魚、畜産、惣菜と並びリカー。リカー部分は駅前立地もあるのか、地元新潟のお酒や、県内産のお米を品揃えたりしています。ある意味良食生活館らしい売り場です。

どちらかと言うと、生活雑貨や生鮮以外の売り場が約2/3を占めており、生鮮食品は基本的な品揃えと特価品を目立たせる雰囲気です。主に青果と鮮魚が広く取ってあるように見えますが、惣菜は最近流行りのバイキングやサラダ等のこじゃれた売り場にはなっておらず、一般的な揚げ物とパックもの中心の売り場です。市街地店舗と違い、家庭で料理を作ることが多いのかもしれませんが、競合の原信やジャスコ等を見るとそれなりに品揃えしているところを見ると、この地域においての良食生活館の位置づけは、メインが生活雑貨の品揃えと価格なのかもしれません。もともと生鮮以外の食品しか取り扱わなかった良食プラザの移転と考えれば、品揃えも格段に増えましたし、駐車場も若干は停めやすくなったので、これはこれでよいのかと思います。あとはAコープ時代とどう比較されるかによるのでしょうか。

ララ六日町店から約1キロ南にあった良食プラザ六日町店。かつては狭い駐車場に入りづらい交差点を経て、車が頻繁に出入りしていましたが、ララ六日町店オープンにともない5月6日に閉店となりました。この裏、JR上越線を隔てて原信六日町店が見えるんですね。

写真奥は国道17号線で高崎方面。約2キロ先には、昨年10月オープンした原信塩沢店、競合するAコープしおざわなどがあります。かつてはAコープ王国だったこの地域も、国道沿いの大型店や専門店の出店で、その姿も徐々に変化しているようです。

同じ国道17号線沿い。ララ六日町店から約20キロほど北になりますが、同じ良食生活館の小出店では協賛セールを開催していました。敷地内にはクスリのコダマも営業しています。