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三条市・国道289号線周辺 恐るべし店舗巡り
ジャスコ ウオロク 良食生活館など

昨年2月に倒れた旧ツチダ興野店跡に、ウオロクが11月30日にオープンしてから、はや8ヶ月。周辺の状況はどうなっているのか、とりあえず国道289号沿いと、市中心部の店舗を見てきました。…と言うよりは、さしあたってネタが無いので、久々に見てきたと言う感じです。

写真・三条市西裏館2丁目 ジャスコ三条店本館
県内では、新潟店と同様に歴史ある物件になったジャスコ三条店。昭和55年頃オープンと聞いておりますが、当初は本館のみで1階に食品売り場とファーストフードがあったと記憶しています。その後、隣接地に別棟で食品館を移転させ、本館とは屋根付き通路で結んでいます。根本的な大改装は、食品館を移転させて以来ありませんが、細かいリニューアルは何度もあるようです。かつては三条市で唯一の郊外型総合店でしたが、新幹線燕三条駅や国道8号線沿いに専門店や県央サティ等が出店して以来、その位置づけも変わったようです。

写真・三条市西裏館2丁目 ジャスコ三条店食品館
一時期はそれらのあおりもあったようですが、店舗周辺の宅地化も進んだこともまたあるようですし、また市中心部で営業していた長崎屋東三条店やジャスコパルム店、旧まるよし本店などの総合店が次々閉店したことも、国道8号線沿いの大型店よりは市街地から近いこの三条店への客流動につながっている感じも受けます。市道を挟みますが、ウエルシアやセリカもあります。本館は衣料品等、食品館は食料品・日用雑貨と分かれていますので、食品館のみ24時間営業と言うことも合わせ、単に食品を買うだけの場合、食品館だけで買いまわりできるのも便利なのかもしれません。食品館はマクドナルドやサーティワンアイスクリームなども営業しており、内外装こそ一昔前の白々とした雰囲気ですがボリュームは感じられます。ただ、本館1階のテナントが歯抜け状態になっているのが心配なところかと。

写真・三条市興野1丁目 ウオロク興野店
ウオロク興野店は、経営が倒れた旧ツチダ店舗。ツチダで営業した時期は一年もありませんでしたので、ウオロクが11月30日にオープンする際の改装工事は、根本的なつくり直しではなく、主に看板や外装の塗り替えだったようです。テナントはクリーニング店。店内には自社ベーカリー・ボーレ。居抜き出店ではあるものの、三条市初の店舗と言うことで、やはり名前が「ウオロク」ですので「魚」に注目されるのかと。売り場も鮮魚売り場を重点に置いているような気もします。わずか2年前に建てられた物件としては、あまり近代的なデザインや構造になっていないことも、店舗全体的にだだっ広さを感じる点なのかもしれません。

写真・三条市興野2丁目 マルセン三条店
ウオロクから直線距離で約600メートルくらいでしょうか。国道289号から東三条駅寄り(市街地)に入ったところに、マルセン三条店があります。市街地から見ると、ウオロクは交通量の多い国道を横切る必要がありますが、このマルセンは市街地に位置しますので、自転車などでも来店しやすいのかもしれません。店舗物件としては比較的新しく、店内も黒を基調とした落ち着いた感じではあります。店舗面積が差ほど広くは無いのですが、青果や鮮魚などを中心にボリュームもあり、地元にウケそうなアイテムを揃えるなど、細かい品揃えや比較的丁寧な売り場作りは、大きなチェーン店ではなかなかできないところでしょうか。周辺の店舗と比較すると、固定客を多く掴んでいるような雰囲気がありました。全日食チェーン店です。

写真・三条市塚野目5丁目 フクヤ塚野目店
フクヤ塚野目店は、旧まるよし店舗。経営が倒れた旧まるよし店舗の一部が、清水フードグループであるフクヤに譲渡されました。その際、譲渡された塚野目店の500メートル西に、従来のフクヤ店舗がありましたが、老朽化が進んでいたため閉店。移転と言う形で旧まるよし側の店舗を、塚野目店でオープンさせました。フクヤ単体のお店で、売り場も差ほど広くはありません。清水フード系列と言うことで、やはり是も非もない価格と売り場となっており、新鮮さを感じることはかなり難しいです。ただ、この地域にスーパーがまったく無い不便さを思えば、営業しているだけでも良いと言う考え方もできるのかもしれません。

写真・三条市神明町 パルム1(マルイパルム店)
三条市中心部に位置するパルム1は、旧ジャスコパルム店。そもそも、昭栄通り商店街の一部を再開発した商業施設のメイン物件で、パルム1はジャスコ。パルム2はマンションと専門店街。パルム3は主に立体駐車場として建設されました。それぞれがデッキで結ばれています。ジャスコ撤退後、1階の食品売り場はパワーズフジミ、大手薬局。2階に衣料のサンキが出店しましたが、現在では食品売り場はマルイ。2階はカムイスポーツ、3階はフロアを縮小して靴店などの地元テナントが数店。4階は閉鎖されており、最上階の5階はスポーツクラブ、バレエ教室やスクール、パートサテライトで仕切られています。

全フロアを埋めきるのはかなり厳しいようですし、パルム2専門店街の1階は7店舗分ほどスペースがあるようですが、店舗として営業しているのは2店舗ほど。駐車場は完備してあり、店舗で買い物をすると時間限定で駐車料金が無料となりますが、パルムより気軽に車が停められて、内容が充実した郊外の大型店が多い中、わざわざ立体駐車場に停めて来店してもらうには、ある程度のテナント誘致も必要かと思いますが、それもかなり厳しいのかと。

このパルムを含めて、隣接する一ノ木戸商店街はアーケードこそ改修されたものの、シャッター通りに変わりは無く、残念ながら再起のパワーは…。マルイ単体で見れば、自転車で移動できる距離にスーパーがあることは便利なことだとは思いますが、競合である良食生活館とは500メートルほどの距離であることから、状況としてはなかなか大変なのかと感じます。

写真・三条市本町3丁目 良食生活館三条店
良食生活館三条店は、旧まるよし三条本店。かつては、まるよしデパートと呼ばれたようですが、今は1階は食品売り場と日用雑貨。2階は衣料品等で3階から上は閉鎖されています。良食生活館が出店する際、食品売り場のレイアウトや内装は変えられたものの、基本的には既存の建物をそのまま使用しているため、なかり天井も低く老朽化も進んでいます。商店街の中心的な存在でありますが、当初100円ショップなども出店しましたが撤退。現在ではその役割も薄れているようです。ただ周辺にはスーパーが少ないので、「食品売り場」だけで見てみれば、役割としてはかなり重要な位置でないかと思います。


さて、取りあえずまとめてみましたが、こう見てみると居抜き店舗が多いかなと感じました。ジャスコ、フジミ、旧まるよし、旧ツチダなど…。それぞれの会社事情もあるわけですが、それ以上にこの地域を取り巻く厳しい状況も、その大きな要因かもしれません。

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