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新発田市とその周辺 恐るべし店舗巡り
ジャスコ ウオロク PLANTなど

県内では初のモール型ショッピングセンターとして出店した、イオン新発田ショッピングセンター。2005年4月にオープンしてから、やは2年となります。この地域は、地元新発田を地盤とするウオロク、新発田市が商圏に含まれる聖籠町のPLANT4聖籠店、モール型のイオン新発田などがひしめき合っております。イオンのオープン当初は激戦だった地域も、その影響もあってか徐々に状況も変化しております。

写真・北蒲原郡聖籠町蓮野 PLANT4聖籠店
新発田市の西隣、聖籠町にありますPLANT4聖籠店。2002年2月に閉店した聖籠長崎屋店舗を、翌2003年3月にPLANT4聖籠店としてオープン。聖籠長崎屋時代は、敷地内にレジャー施設もあり屋上駐車場へのスロープも設置されているなど、新潟市を含めたかなり広範囲の集客を見込んでおり、当時としてはかなりバブリーな商業施設でした。

その後、レジャー施設は閉鎖され放置、敷地内の旧カトーホームは経営破たん。その跡に、ひらせいホームセンターが出店しましたが、今度は聖籠長崎屋の経営破たん。聖籠長崎屋の各テナントとの保証金問題が当時、多方面で取り上げられました。PLANTがオープンするまでは、敷地内のひらせいホームセンターや聖籠地場物産館等のみが営業を続けていました。PLANT4への改装の際、レジャーランドは解体され駐車場に、スロープも撤去され屋上駐車場は閉鎖。大幅に圧縮はされはしましたが、それでも売り場は4,000坪ほどでした。

写真・北蒲原郡聖籠町蓮野 PLANT4聖籠店・旧園芸・大工館
その後、品揃えがバッティングするひらせいホームセンターは撤退。その跡をPLANTが園芸・大工館としてオープンさせました。…それから月日が過ぎ、近隣競合である新発田市のコモタウンの予想以上の商戦反撃と、PLANTの商圏内である人口集積地に、ベイシア新潟豊栄店(新潟市北区)の出店。2005年のイオン新発田ショッピングセンターの出店と、徐々に商圏も狭まってきたようでした。そして今年に入り、園芸・大工館は本館へ移転。また、宮脇書店を入店させるなど、事実上のPLANT売り場の圧縮となったようです。オープン当初は、10円豆腐の激戦で各方面に知れ渡りましたが、ウオロクやイオンと言った地元で知名度のある店舗を相手には、やはり長くは続かなかったようです。ただ、今回の売り場圧縮によって、かなり現実的な売り場面積になりつつあるので、少しは買いまわりしやすそうです。

写真・新発田市舟入町3丁目 コモタウン(ウオロクコモ店)
そのPLANTと対抗を続けている(た)、コモタウン。ホームセンタームサシとウオロクを核にして、地元専門店街棟PIO(ピオ)、店舗向かいのコモプラザやウオロク衣料館・ファッションユーとで構成されています。店舗周辺にはこれ以外にも、パワーズフジミや真電やジョーシンなど商業施設が立ち並んでいる地域です。周辺は宅地化が進んでおり、国道7号線にも接しています。市内で唯一の食品スーパーを備えた大型ショッピングセンターでしたが、イオン新発田ショッピングセンターなどの郊外型店舗が西新発田駅前周辺に出店したことで、その地位も変化しているようです。事実、地元専門店街棟PIO(ピオ)では、フロアのほぼ半分が歯抜け状態。ウオロクとムサシの集客と比較すると、専門店街の必要性がかなり薄れている感じです。個人的な意見ですが、テナントで埋めきることはもう限りなく不可能に近いですので、こちらも集約して別用途か何らかのフロアで活用するのが現実的なのでしょうか。

しかし、ウオロク単体で見ると、「毎月20日はワンデー石川」「4時から石川タイム」など、コモ店単独の強い取り組みもあるようで、現在でも抗戦の力は緩めていないようです。ちなみに石川とはどうやら店長の苗字のようです。ちなみに「石川タイム」とは、夕方4時になるとエントランス側で見切り品や特価品を、カートやケースごと陳列してまとめて処分。ハンター客も多いようで、物見草でのほのんと近寄ると奥様方に足を踏んづけられたり、カートが腰に激突してきたりしますので、見学の際はお気をつけ下さいませ。


写真・新発田市舟入町3丁目 パワーズフジミ新発田舟入店
コモタウンの隣にパワーズフジミ。フジミの方が歴史的には後で、ウオロクと真っ向商戦だったようです。ただ、現時点でウオロクの敵はフジミではなく、PLANTからイオンへと徐々に変わっているのかと。フジミらしい売り場で、整理されている感じはしますが、集客としてはウオロクの方が圧倒的に多い気がします。(売り場面積も違うので一概には比較できませんが)

写真・新発田市住吉町5丁目 イオン新発田ショッピングセンター
西新発田駅前の区画整理区域「リリオタウン」に位置する、イオン新発田ショッピングセンター。駅前と言っても、田んぼと集落しかなかった地域が開発された街。今では新発田南バイパスも開通し、駅にも近いことから宅地化のスピードも速いです。新潟市への通勤圏でもあるので、周囲にはマンションも建設されているなど、将来的に伸びる街なのでしょう。

先にも書きましたが、モール型ショッピングセンター。2階建てで、ジャスコ部分2階はイオンスタイルストア。県内では唯一のタワーレコードなども出店し、若者向けのテナントも多く駅にも近いことで、学生の姿も目に付きます。市内最大のショッピングセンターであり、絶大なる集客を得ているかと言えば、人気はあるものの必ずしもそうとは言い切れないようです。

写真・新発田市住吉町4丁目 ウオロク住吉店
イオン新発田ショッピングセンターから、直線距離で600メートルほどのウオロク住吉店。こちらは住宅地に位置し、イオン出店後に店内のみ大幅にリニューアルされました。生鮮品以外にも、生活雑貨や園芸品などの品揃えもあり、どちらかと言うと複合的に備えると言うよりは、日常の買い物に必要とされる店舗でしょうか。イオンとは近距離で、イオンオープン当初はかなり集客が減っていたようですが、現時点では住宅地と言う立地や買いまわりのしやすさからか、ある程度の集客はあるようです。やはり地元の信頼があるのでしょうか。

写真・新発田市豊町2丁目 ウオロク豊町店
新発田駅西側の住宅地の真ん中に、ウオロク豊町店とTUTAYA。幹線から少し入るので、知らない人は全然分からないと思います。どちらかと言うと、コンビニ感覚で買い回りしやすい店です。地域的にはイオンやコモタウンなどからはJRや幹線、道路が入り組んでいる市中心部で隔てられているので、日常の買い物には便利なのか集客もあるようです。正直、この店舗建設にはあまりお金をかけなかったようで、安作りとまでは言いませんが、当時の企業のおかれた状況が垣間見れる店舗かと。(と勝手に思っているだけですが)

写真・新発田市中央町3丁目 ウオロク中央店
ウオロクのスクラップ&ビルドは、地元新発田が早かったこともあり、昔からの店舗が早い段階で淘汰された地域でしたが、唯一残ったのがこの中央店。新発田市中心部の商店街に位置し、奥に細長い店舗。100メートルはあるのでしょうか、写真中央にゴンドラがあり、右側の壁面は生鮮売り場になっています。このまま突っ切ると、裏口に出ることができる昔ながらの店。手元の資料では、1953年5月:(株)魚六設立、1962年10月:(株)スーパー魚六に改称、1962年11月:中央店開設…とありますので、スーパー創業一号店となるようです。主に近所からの自転車や徒歩での来店が多いのでしょうか。


ひとまず見てまいりましたが、もはや「店がでかけりゃ(大きければ)客は来る」のは過去のことで、広過ぎる店の売り場圧縮が続く現在、今ではそれ以上に買い回りしやすい店の方が支持を得られる感じです。(と今更、あらためて書くことでもないのですが)ここに書いたのは市内全店ではありませんが、しかし、こう見るとさすが新発田。ウオロクが多いですね。

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