店舗偵察レポート

2004年に発生した水害のため、刈谷田川の大規模な河川改修が行われている、見附市今町地区と対岸の長岡市中之島地区。中之島地区は、堤防の決壊で地区中心部の広範囲で浸水被害が発生しました。その後、街の中心部を貫く河川のショートカット工事と、両地区を結んでいた今町大橋に変わる中之島大橋の建設が進んでいました。

その中之島大橋が1月27日開通しましたが、今後は中之島大橋から、見附市上新田町の国道8号線を結ぶ、接続道路の建設工事がおこなわれる予定です。接続道路が完成すると中之島地区から国道8号線までは、今町商店街を通らずにマルイプラザ店やPLANT5見附店まで抜けることができます。

両地区の位置は、ネット上の地図サービスで確認していただくと分かりますが、ほぼ1キロ範囲にマルイ3店舗が共存する地域となっています。中之島店は刈谷田川を挟んでいて、地形的に分断されていますし、今町地区はPLANTなどが出店する以前は、マルイが優勢でした。また、宅地化が進む地域でもあり、各店は共存できていたようです。

マルイプラザ店がテナントとして営業しているアークプラザ見附は、PLANT出店前までは地区唯一の郊外型ショッピングセンターでした。以降は目の前に出店したPLANTにその座を譲りましたが、現在もホームセンタームサシとともに営業を続けています。

同じ国道沿いのマルイ今町国道店は、今町地区では老舗のようです。あくまで想像ですが、今町国道店の店舗規模を考えると、アークプラザや中之島店の出店は、周辺の宅地化が進み、客数が増えた過程での選択だったのかもしれません。

その後、国道8号線沿いにPLANTが出店したり、隣接する長岡市中心部に大型店や専門店の出店が進むなど、周辺の変化もあってか、中之島店では空きフロアが目立っています。また、水害後の河川改修で、中之島地区では多くの住宅が移転対象となったり、付け替え道路のルート変更や、今後の国道8号線への接続などを考えると、客動向もさらに変化があるのかもしれません。