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さようならパルム1 4月末をもって閉店
22年の歴史に幕 年内めど建物解体
※のちに6月末閉店に変更されました。


写真・三条市神明町 パルム1
三条市の昭栄通り商店街東側に位置する、商業ビル「パルム1」ですが、4月末をもって閉店し、年内をめどに解体工事を終了、敷地は売却される方針が三条市から示されました。現在、パルム1にはマルイパルム店、大手薬品のほか、地元テナントなどが営業しています。

パルムは昭栄地区市街地再開発事業の核施設で、1988年3月にオープン。当初、パルム1にはジャスコパルム(三条昭栄)店、パルム2は2階まで地元テナント街で上層階がマンション、パルム3は一部テナントを含む立体駐車場で構成。各棟が立体通路で結ばれていました。

その後、郊外への大型店進出が進んだこともあり、2001年1月末をもってジャスコが閉店。パルム1は一旦全館を閉鎖した後、10月にはパワーズフジミや大手薬品、フィットネスクラブやカムイスポーツなど、翌年2月には衣料品のサンキが新たに加わり、フロア限定ではありましたが営業を再開しました。しかし、パワーズフジミが2005年5月16日をもって閉店。5月24日にはマルイが営業を引き継ぎましたが、その後もテナントの撤退が続き、現在、商業ベースで使用されているのは、全6階のうち、マルイや大手薬品が大半を占める1階と、2階と5階の一部分のみとなっていて、空きフロアまたはフロアごと閉鎖されている状態でした。


左は立体駐車場のパルム3、写真奥はパルム1

中央のマンション部分がパルム2、右はパルム1

パルム1側から見たパルム2(パルム専門店街)
空きフロアが目立ち、店内は閑散と

マルイは比較的集客があるようです(パルム1)

昭栄通り商店街側エントランス(パルム1)

パルム1側から見た昭栄通り商店街
パルム1の西側にある「昭栄通りプロムナード」。昭和45年にアーケードが完成。当時は賑やかな商店街だったようですが、現在は人通りもまばらでシャッターを下した店舗が目立ちます。パルムの再開発によって、300メートル程あった長さも100メートル程になりました。

老朽化が進んだアーケードは、今月から解体工事が始まりました。改修も考えられたようですが、商店街を構成する店舗数が減少したことや、多額の費用が必要となることから、撤去することに決めたようです。

公園の一角にある完成記念の碑

時はバブル景気の絶頂期でしょうか

年内には解体されるパルム1
庶民的な商店街から、再開発ビル街へと大きく姿を変えた昭栄通り。再開発の象徴であったパルム1は、1988年のオープン以降、一度も黒字化することのないまま、同じく商店街の象徴であったアーケードとともに、その歴史に幕を閉じるようです。

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