店舗偵察レポート

村上市内でチェーン展開していたエノモトですが、8月22日に新潟地方裁判所・新発田支部へ自己破産を申請。同日から各店の営業は停止となりました。自己破産の要因としては、同社各店を取り巻く商戦の激化においての売り上げ低下などが考えられ、負債総額は約11億円。

2008年に朝日店を新規オープンし、長らく続いた既存店体制から新しい店舗スタイルを確立していましたが、2009年以降には原信やマックスバリュ東北などのショッピングセンターが、各店の商圏内に立て続けに出店。他の競合との商戦も強まる中、2010年には村上店や岩船店など各店のリニューアルに着手し、集客向上を図っていました。

●閉店後の様子
5店舗のうち4店舗は写真の通り閉鎖され、告示の貼り紙がされていました。パルティ店は一部テナントが営業を続けていましたが、各店で閉店セールを行っていました。エノモトのフロアは白く覆った什器で通路とは遮られ、隙間からは生鮮品など陳列されたままの状況が見てとれます。現場にとっては突然の閉店だったことが、その光景から感じられました。

エノモト山北店から国道7号線を北へ4キロほど走ると、山形県に入ります。県境標から200メートルほど超えたところで営業する「イオンタウンあつみ」。マックスバリュとツルハドラッグ、ホームセンタージョイなどで構成された、マックスバリュ東北によるマックスバリュの典型的な店舗とツルハドラッグの組み合わせです。県境といっても、海岸に沿って集落や店舗が点在する地域でもあり、商圏には新潟県側も含まれているのかもしれません。