スーパーの特売について考える

折り込みチラシを見て「あ、安いな」と感じさせる特売品。
しかし、実際来店すると「え?ナニこれ」ってことありませんか。

確かにチラシに嘘はないけれど、しかし、限りなくグレーに近い場合も。


先着1,000名 開店25分で売り切れ。

「先着1,000名・玉子L玉1パック●円・お一人様1パック限り」
大型店ならともかく小型店。25分で1,000名のご来客?

「先着数に達しました」の貼り紙。

午後にあらためて来店すると、定番価格で販売。

客数もわからないので、深くは追求できませんが、
そもそも、本当に1,000パックも発注したのだろうか。


ケチャップ2本500円

しかし、1本買ったらレシートには1本250円。
店員に尋ねたら平然と「間違っておりません」。

はい。確かに間違いではないです。

ならば、初めから1本250円と表記してほしい。


有名メーカー各種・冷凍食品全品5割引

平ケースの一角にポツリと、2メーカ各1品づつ。

はい。確かに2品でも各種ですね。

しかも、売れ筋をあえて外している。
結局、チラシ全面に5割引をアピールしたかっただけか。


売り切れスペースに写真(パック見本)。

遠くから見ると、品ぞろえが完璧な鮮魚売り場ですが、近寄るとケース下段の特売品があれこれ売り切れ。 定番品もカラ。
POPスタンドも立てたまま、お詫びPOPも付いていない。

よく見ると、3パックくらい並べて撮ってある写真が置いてある。(しかもラミネート加工)
お刺身盛り合わせや、太刀物の写真等々。

写真を撮ってラミネート加工してる暇があったら、厳密な売上予測で発注してほしい。

オープンケースは、サンプル売り場ではございません。
オープンケースは、写真展覧会場ではございません。


特売品を定番価格で売る。

特売価格「豚ももうす切り 100g98円」のPOP。
しかし、並んでいるのは、100g168円(定番価格)のパック。

値付けする時は、単価変更に気をつけてほしい。

値段が高すぎて、売り場で気付くならまだましも、
台所で発見される前に、防ぎたいものです。


タレが付かない特売品。

カツオ土佐焼のタレとか、お肉の焼肉のタレとか、お惣菜のレモンとか。

特売になると、なにかが無くなる。

利幅を考えると理解できなくはないけれど。


永遠のテーマ「安かろう悪かろう」果たして終止符を打つ日は来るのか。

生鮮品の場合、その時期や環境によって”味”は変わるので、 特売品でも美味しいものもあるし、定番品でも時期以外は美味しくなかったり。

売り手が「意図的に悪いものを安く売る」ような店は別ですが、とにかく律儀に、商品を厳選し、売り場作りに徹していれば、その店に限って「永遠のテーマ」に終止符を打つのは夢ではありません。

特売にはいろいろな意図が込められています。
売上をカバーできる最大の日ですが、お客に日頃の感謝を込め、喜んで頂く日でもあります。
どちらも笑顔で迎えられる日にしてほしいです。


※本稿は過去記事をリライトしたものです。