スーパーの日付管理について考える

消費期限とは、商品腐敗日ではありません。
お客様に美味しく召し上がっていただく期限です。

値引きシールや値引きセールに頼らない、日付管理をしてますか。


日付の古い商品と、新しい商品がごちゃ混ぜ。

(1)お客が引っくり返す。↓
(2)お客が下の商品から買っていく。↓
(3)混ざった結果、値引きし忘れるものもある。

比較的、小型の袋物商品に注意が必要。


忘れ去られた鶏ガラ。

冷凍食品ケースの隅、 消費期限切れの鶏ガラやロールキャベツ。

期限が長いと言って、安心している場合ではありません。

自部門から離れた売り場の管理は忘れがち。

永遠に売り場に置いておける商品はありません。
冷凍ケースは、タイムカプセルではありません。
クレオパトラの墓でもありません。

期限はいつか切れるものです。


障子に目あり。

「主任。今日の廃棄はコレだけになるっす」
「わかった、じゃあ後はハムの品出しをしてくれ」

サブを売り場に追いやり、一人きりのバックヤード。

その中から使えそうな物をパックし直し、当日期限切れで日付を打ち直す。
何食わぬ顔で売り場に並べる。

リパックは麻薬と同じ。


生鮮パックあけたらチルド臭。

消費期限内なのに異臭。

加工日は今日。実は冷蔵庫の滞在期間数日。

庖丁なり手を加えた日が加工日ではなく、プリンターラベルを貼った日が加工日。
明日の開店用と言い、翌日日付で値付。

「青果はイイよな。消費期限とか書いてないし」

もう、脳みそを洗って出直してほしい。


「お客さま感謝 全品3割引」 コーナーの怪。

◆3割引コーナーお品書き
・菓子パン、食パン(発注のし過ぎか、予測外れで残ったと見られる)
・魚の缶詰(定番品の入れ替えによる処分品)
・レトルトカレー(定番品の入れ替えによる処分品)
・クッキー、チョコ(ホワイトデーで残った際物。定番売り場に戻せない)
・発泡酒(店舗振り分けによる過剰品)
・土鍋、すき焼き調理セット(季節物の入れ替えによる処分品。ひと月前から割引しても残る)
・スリッパ(季節物の入れ替えによる処分品。ひと月前から割引しても残る)

残り物かき集めて「お客さま感謝」とは。

期限迫るまで残しておいて、まだ3割引。

「処分品 現品限りの大特価」で、全部半額にすればいいのに。


※本稿は過去記事をリライトしたものです。