ニチイ・サティひとりごと

新潟でニチイ・サティを振り返る

新潟ニチイ、マイカル新潟、マイカル北日本、マイカル
ネットでキーワード検索しても、今や上位にもヒットしなくなり、
マイカルが唯一、Wikipediaでヒットするくらい。

これらはかつて、新潟に存在した企業名です。
社名変更や合併を繰り返し、2019年時点で2店舗営業。
イオン新潟西店、イオン県央店と言えばわかるでしょうか。


サティの誕生

1991年4月、当時の新潟ニチイは県内初の新業態・生活百貨店「県央サティ」(現イオン県央店)を新規出店。ロゴも初期の細い書体で、上階にレジャー施設の備えたショッピングセンター。まだ区画整理後間もない、JR燕三条駅周辺の砂埃吹きすさぶ荒野に誕生。以降、既存のニチイ店舗のサティ化が進められます。


過去に存在したニチイ・サティ

ニチイ山木戸店

新潟市山木戸5丁目(当時)
1階は食料品、2階は衣料品の店舗。閉店後は本社社屋へ改装。
現在のマツモトキヨシ山木戸店の位置です。


ニチイ吉田駅前店

西蒲原郡吉田町旭町1丁目4-11(当時)
1階は食料品、2階以上は衣料品などの店舗。
ニチイ以前は、主婦の店サイトー。
建物は現存するものの、長らく空き店舗となっています。


吉田サティ

西蒲原郡吉田町東栄町(当時)
食料品や衣料品のほか、テナントを有した平屋店舗。
スロープ付きの屋上駐車場がありました。
当初はファミリーデパートよしだと称し、主婦の店サイトーと衣料品店のサクライを中心に、飲食や婦人服などのテナントが営業。
後にニチイ吉田店と名を変え、サティ化に至ります。

閉店後はドラッグマックス、サンキ、ドリームマートが居抜き出店。
ドリームマートの閉店後、ドラッグマックスとサンキは営業を継続したものの、後にそれぞれ周辺へ移転。
建物は解体され、長らく更地に。
2018年にラ・ムー燕吉田店・ツルハドラッグ燕吉田店が出店。


亀田サティ食品館

中蒲原郡亀田町西町2丁目(当時)
食料品や衣料品を中心とした平屋店舗。
スロープ付きの屋上駐車場がありました。
ニチイ亀田店からサティ化。
店舗向かって左側が食料品、右側が衣料品とテナント。

2000年の閉店後、衣料品側の棟にエスタディオ亀田店が居抜き出店。食料品側の棟を解体し、立体駐車場を建設。
2018年のエスタディオ閉店後、建物は解体。
2019年にラ・ムー亀田店が出店。


村上サティ食品館

村上市田端町
1996年、JR村上駅近くにサティ食品館として新規出店。
食料品を中心とした平屋店舗。
近隣のジャスコ村上店との商戦もありましたが、末期には店内も閑散としており、2002年に閉店。
約6年と短命。
店舗は長らく放置されたものの解体、跡地は宅地化されました。


上越サティ

新井市栗原(当時)
1階は食料品、2階は衣料品を中心に、スポーツクラブやテナントを有したショッピングセンターで、スロープ付きの屋上駐車場がありました。
ニチイ上越店からサティ化。
2002年8月31日に閉店。

後に良食生活館や衣料品店などが居抜き出店し、新井ショッピングセンターCOA(コア)として営業再開。サティの面影を残す店舗として、マニアの注目を浴びています。


糸魚川サティ

糸魚川市横町5丁目
1階は食料品、2階は衣料品を中心に、テナントを有したショッピングセンターで、スロープ付きの屋上駐車場がありました。

当初、糸魚川アイビスとして出店したため、塔屋には巻アイビスと同じロゴ(白地に赤いハートの様な朱鷺)が。
後にニチイ糸魚川店と名と塔屋ロゴ変更を経て、サティ化。
一時、マイカル新潟からマイカル北陸へ譲渡されたものの、両社は合併し、社名はマイカル北日本に。
備品や什器にアイビスのロゴが残る、おもしろい店舗でした。

2002年8月31日に閉店。
建物は解体され、2009年にイチコ糸魚川店が出店。


豊栄サティ

豊栄市太田字法花鳥屋(当時)
1階は食料品、2階は衣料品を中心に、テナントを有したショッピングセンターで、スロープ付きの屋上駐車場がありました。
ファミリーデパート江口屋、ファミリーデパート豊栄店を経てサティ化。
東側のテナント棟は一部ガラス張りでスポーツクラブも併設した、かなりバブリーな建物だったと記憶しています。
2003年2月28日に閉店。

店舗跡地は大部分が宅地化され、駐車場跡地の大部分に2010年、ウオロク葛塚店やドラッグトップスが出店。


巻アイビス

西蒲原郡巻町巻甲(当時)
1階は食料品、2階は衣料品を中心に、テナントを有したショッピングセンター。地元の本団呉服店が設立したショッピングセンター開発企業「ホンダン」が、「巻アイビスホンダン」として1986年に出店した店舗。
1997年にマイカルへ譲渡するものの、サティ化には至らず、2003年2月28日に閉店。

後にチャレンジャー巻店が居抜き出店。
2階へのエスカレーターや階段は撤去され、1階のみ営業しています。


中条サティ

北蒲原郡中条町大川町(当時)
1階は食料品、2階は衣料品を中心に、テナントを有したショッピングセンター。ファミリーデパート中条を経てサティ化。
店舗中央の階段と吹き抜けが印象的で、ファミリーデパートの雰囲気を残す店舗でした。末期には空きフロアが目立ち、2003年6月30日に閉店。

閉店同年にエノモト中条プラザ店やダイソーが居抜き出店するものの、2010年に閉店。
建物は解体され、ケーズデンキ胎内店が出店。


新潟サティ

・2001年10月新規出店
・2011年3月1日 イオン新潟西店へ店名変更。
1階は食料品とテナント、2階は衣料品を中心に、ワーナーマイカル(現イオンシネマ)とテナントを有したショッピングセンター。


県央サティ

・1991年4月新規出店
・2011年3月1日 イオン県央店へ店名変更。
1階は食料品とテナント、2階は衣料品を中心に、テナントを有したショッピングセンター。燕三条ワシントンホテルとスポーツクラブを併設。

オープン当初は結婚式場を併設していましたが、後に小嶋屋が居抜き出店。周辺の開発ととともに集客は増え、立体駐車場やワーナーマイカル(現イオンシネマ)が増設されました。

ニチイ・サティを振り返ってみると

ネット検索をかければ、詳しい沿革が拾えるものかと思いきや、
合併を繰り返したこともあり、細かい年表を知るには、
過去の年鑑など紙媒体に頼る必要があるのかと。

…て言うか、そんなにニーズは無いか。

手元の資料と記憶をもとに、思いつくまま書き出してみました。
間違い等ありましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

j-rakuda

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