リオン・ドールひとりごと

地味に浸透するリオン・ドール

(※2021年5月/店舗数等修正)

イオン、アピタ、長崎屋(ドン・キホーテ)、PLANT etc
各県をまたいて進出しているスーパーマーケット。
その中でも、新潟県内でイオンリテールに続き店舗数を有するのが、
CGCグループ加盟店のリオン・ドール(本社・福島県会津若松市)。

リオン・ドール商号では、新潟県内16店舗、全店で66店舗。
福島県を中心に東北から北関東と展開地域も広く、
新潟県内では、原信ナルス(アクシアル)に次ぐ規模です。

出店は新潟市近郊と県央のほか十日町と、
限られた地域に集中しており、十日町に至っては、ほぼ飛び地。
全県的には知名度が高いとは言えない印象も。

県内では、地味な存在であるリオン・ドール。
(怒られそうですが…)
しかしながら、沿革を拾い上げると、その展開にも歴史はあるようで、

地味ながらも増えている店舗数

白根店1976年・十日町店1979年・加茂店1987年・西川店1998年・大崎店2000年

2001ライオン堂(ライオンドー)からリオン・ドールへ店名変更。

燕北店2004年・巻店2009年・新津店2013年・寺尾店(パワーズフジミ跡)2013年
白根店(リプレイス)2014年・北三条店2019年・新津本町店2019年 etc…
※いずれも出店年

現存はしていませんが、津川店、石山店、見附店も営業していました。

1号店の白根店(初代)、石山店、十日町店、見附店、加茂店、津川店は、
市街地や駅前を中心とした地域に出店しており、
2階建もしくは複数のテナントを有する商業施設でした。

1998年出店の西川店以降は、同一敷地内に各専門店が営業する
郊外型ショッピングセンターでの出店を続け、
現在まで40年以上も地域に根付く存在となっています。

年代によっては、スーパーマーケットと言うより、
小型デパートに近い存在で記憶されている方も。

地味ながらもCGCグループ

県外勢のスーパーマーケットが、爆発的に店舗数を増やせない新潟。
しかしながら、同じCGCグループの原信ナルスやマルイより、
いち早くCoGCa(コジカ)カードを導入し、「CGCフェア」を大きく組むなど、
県内のCGC加盟店と同化している印象も。

実に地味に溶け込んでいます。
…と言うより、ポイントカードを使った販促が、他店より強いのでしょうか。


地味ながらも激戦

イオンなどの大手スーパーマーケットとの商戦が、
比較的ゆるい地域への出店を狙っているようにも見えます。

しかしながら、
過去に閉店した店舗のうち、

「ライオンドー見附店」の商圏は当時、
地元の見附市に本部を置くマルイや見附センタ、
原信やキューピット、ディスカウント店を含めた、
激しい商戦が繰り広げられていました。

1円の差でもお客の行列の長さが変わると言われた「見附戦争」は、
全県の関係者に知れ渡っており、
店舗偵察は欠かせず、やるかやられるかの時代。

その中でも食料品と衣料品、テナントを含めた2階建店舗で、
古参の競合店と比較すると有利にも見えましたが、
激しい商戦の末、2000年に閉店。
店舗跡は「ネーブルみつけ」(見附市市民交流センター)として活用されています。

「ライオンドー津川店」は、
当時の津川町中心部の立地で、別の建物を隔て2棟に分かれていて、
食料品棟と、衣料品棟で構成する店舗でした。
エントランスを入って見える階段が、印象に残っています。

スーパー巡りを始めて間もない頃で、
写真も撮らず、周辺リサーチもせず、気付いた頃には閉店。
現在、国道49号線沿いには、
生鮮の杜カラオや生鮮市場かわちや津川店が営業しています。

「リオン・ドール石山店」は、
JR白新線・東新潟駅前の立地で、
食料品と衣料品を中心にテナントも含めた店舗でした。
末期には空きフロアが目立つようになり、2009年に閉店。
店舗跡は、当時はす向かいで営業していた、キューピット石山店が移転。

会津名物・天ぷらまんじゅう

地味ながらも異色

多難な歴史であったリオン・ドール。
今なお、地元勢との商戦は続いていますが、
しかし、その売り場には、会津らしさも漂います。

・天ぷらまんじゅうを売っている(時もある)
・馬刺しを売っている
・割と多い会津の菓子類
・日替わりが表面、通しが裏面のチラシ
・三角屋根
・ポイント倍デー
・黄色い号外チラシ
・呼び込み君が活躍
・惣菜売り場以上に目立つ、中華惣菜売り場「福龍門」 etc

安定している売り場をベースとして、
今後も店舗数を増やしていくであろうリオン・ドール。

越後と会津の懸け橋であってほしいと期待しています。
(うまい事、まとめたつもりです)

j-rakuda

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