完全閉店の前兆

「なんか最近、いつもと違うな」

行きつけの店の雰囲気が変わり始めたなと感じていたら、突如、朝刊に「完全閉店セール」チラシが織り込まれ、慌てて来店すると、閉店告知がエントランスに貼られ…。

「急に閉店なんてびっくりした」
「いきなり閉店なんて」
と、街頭インタビュー。

降ってわいた災難かのように、メディア報道されることもありますが、テナント契約が絡む百貨店やデパートなど、1年以上も前から閉店告知が避けられない店舗は別にしても、地域の一般的なスーパーマーケットでは、おおむね、閉店の2週間から1週間前くらいの告知が多いため、驚かれる人も多いかと。

しかしながら、少なくてもこの文章を読んでいる人は、薄々その前兆に気づいているのではないでしょうか。かなりマニアックな言い方をすれば、店が語りかけてくる、空気でわかる、とでもいいましょうか。

「ああ、やっぱりね」
「なんとなく、そう感じていたわ」

改装や建て替えの一時閉店以外は、おおむね、競合店の攻勢によって客数が減るという過程があり、負のスパイラルで品揃えやボリュームが減るので、わかりやすいかと感じます。

売り場全体の陳列量が減る

賞味期限の短い商品が多数を占める生鮮部門は、当日売り切りに近い形で売り場を作っているため、閉店セール開始から売り切っていく流れが多いです。

生鮮食料品より動きが落ち着いている雑貨品や一般食料品など、閉店セール期間中だけは売り切りにくいカテゴリから先に、陳列量が減っていく辺りから見てとれます。

雑貨品を中心に棚が空き始める

トッキングや肌着、鍋や台所用品、乾電池や蛍光灯、文房具やペットフードなどがわかりやすいでしょうか。

簡単に言うと、棚の奥まで商品が陳列されていない。いつもは最低陳列量を10個並べていた商品が、5個程度になったなど。売り場のボリュームがなくなった、陳列量が薄くなったとでも言いましょうか。例えば、雑貨では閉店セール前に、売り切りをもって品揃えをやめるのがほとんどで、閉店セールの際にはすでに陳列棚がガラガラになっています。

催事コーナーの島が減る

サービスカウンターの近くによくある「季節のギフト」「クリスマスお菓子」「お正月用品」の季節商品が、山積みや平積みになっているコーナー。平台ごとに「島」と呼ばれるもので、通常は催事が変わるごとに商品を変えるのですが、催事終了とともに島ごと撤去され、広い空きスペースのまま放置されます。

処分品セールのワゴンが増える

先の催事コーナーの空きスペースが、ワゴンセールに置き換わることも。店舗によっては、他店舗からの処分品を並べることもあります。こちらも、閉店セール期間中では、売り切りにくい商品を先行します。

冷凍食品のフェイス(陳列幅)が拡大する

一部の生鮮食料品も該当しますが、売れ筋商品以外は売り切りをもって品揃えを止め、その分、売れ筋商品のフェイスを広げます。雑貨品のように、そのままスペースを開けておくこともありますが、冷蔵ケースは、商品を均一に並べることで冷気の流れを一定にする意味合いもあるようです。

お客様の声に「閉めないで」投稿が増える

閉店告知より前に、パートさんやテナントへの説明会は避けられないので、どうしても事前にもれてしまいます。バックヤードも、地域の人たちによって支えられているので、致し方ないですが、返信に「今日、1日、1日をお客様のために」としか書けない、店長も気の毒なところ。

季節商品の予約受付店舗一覧に店名がない

予約受付期間をまたがないように閉店する店舗は多いものの、店名記載がなかったり、「〇〇店は除きます」との記載も。

テナントが先立って閉店告知

契約期間の都合上、閉店よりかなり先のタイムラグで数店も撤退すると、歯抜けのように空きスペースとなります。一時的にワゴンや休憩スペースを設けたりもしますが、閉店までそのままの状態になることも多いです。

年明けの1月や2月は、閉店シーズンとも言われます。行きつけの店で、そのような前兆を感じないよう祈るばかりです。

j-rakuda

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