主任の回想録

ぎっくり腰クリスマス

我が畜産部にもクリスマスがやってきます。いつもは日陰の身である鶏肉たち。お弁当おかずのナゲット。

そんな脇役たちもクリスマスでは主役。いつもは品揃えのない、丸物チキンや七面鳥も入荷し、牛肉コーナー同様、鶏肉コーナーもピカピカに販促物で飾ります。

大量入荷の加工品を見て、またしても心配そうな顔をする店長や鮮魚主任。
「ナゲットが残ると、正月の売り場が作れなくなるよ」

新潟では「杉と男は育たない」と言いますが、本当ですね。
そんな受け身では、売上は取れませんよ。

丸物チキンは何パックかネットで包んだ物も並べて、骨付きレッグは惣菜部で揚げてもらったサンプルを並べます。ナゲットは最下段に移動して、大量陳列しちゃいます。鶏モモ一口唐揚げ用は、ジャンボパックも用意して。ヘルシーなムネ肉唐揚げ用は、鶏皮をひいたパックも並べます。

焼肉用の売れる夏もいいけど、クリスマスは販促も相まって売り場が美しい。

出来上がった売り場を眺めていると、

「完璧じゃないっすか!写真撮りますか」

写真撮影となると、勝手に仕切るサブ君。何ででしょう。

キミ、店内撮影は禁止ですよ。

いえ、違うんです。写真はレポートと一緒にバイヤーに送るんです。


鶏肉の加工作業は牛肉や豚肉と違って、切って詰めるの連続なので、大半の作業はパートさんにお願い。しかし、納入時の鶏肉は、2キロ1袋で詰められており、それら何十袋を冷蔵庫から運び出して、塩水処理をするのは力作業です。我が畜産部では、サブ君と交代で塩水処理の場所まで運びます。

「主任!すみませんが、モモ肉1ケース出していただけますか」

パートさんの依頼に、冷蔵庫に入りケースをもち上げたところ、


グキッ


「アーッ」

「主任!どうしました?」
「こ、腰が…」

「ちょっとサブ君!主任が腰やっちゃった」
「えー!大丈夫ですか。歩けますか」

「うう、今回は歩けるよ」
「前回は、3日も休んじゃいましたもんね」

そう、ワタクシ、豚バラのケースをもち上げる際、ぎっくり腰をやらかし、3日も店を休んだため、売り場を回すのにバイヤーやら近隣店舗の主任が応援に駆け付けて、大騒ぎになった前科があります。

でも、いいんです。
今回、作業は出来そうなので。
腰を九の時に曲げ、品出ししている姿はご老体そのものですが。

年末のぎっくり腰には、お気を付けください。

j-rakuda

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