包装(梱包)を振り返る

写真はイメージです。

2020年7月1日から、小売業におけるレジ袋有料化が義務付けられます。有料化について、何か専門的なコラムでも書こうかと息巻いていましたが、100文字程度で行き詰まったので、身の丈に合った「包装(梱包)の昔話」と個人的な取り組みを書いてみます。

結局のところは単なるゴミ

現在のスーパーマーケット店頭には、使用済みトレーや牛乳パックのほか、ペットボトルの回収ボックスが設置されています。企業によっては使用済みのレジ袋も回収しており、一見するとエコな対応にも見えます。「資源回収」や「リサイクル」と言えば聞こえも良いですが、結局のところは単なるゴミであり、その回収作業たるや膨大な労力であろうと感じるわけです。

以前、某パッケージ工場で責任者の衝撃発言?に昇天したことがありまして、
「我々はゴミを作っているのですよ」
「消費者の手に渡った時点で、包装(梱包)の役目は終わります」
「ただ、この包装(梱包)が無ければ、流通もおろか、消費者の手には届きません」
消費者から見ると、包装(梱包)は単なるゴミでしかありませんが、至るまでには一定の役割はあったわけだと。

もっとも、いくら役割があると言っても、やはり過剰包装だろうと突っ込まれるのかもしれませんが、トレー(包装)を用いることによって鮮度維持や流通に大きな変化をもたらしたことも事実。半世紀前とは比較にならないほど、食卓には高鮮度の食品と、多彩な食材が並ぶようになりました。さらに近年では、鮮度維持が良好な簡易包装も開発されていますが、包装(梱包)はいつ頃から変化していったのでしょう。

豆腐の鍋と買い物かご

地域や業種によって時期は異なるようですが、食料品で見ればスーパーマーケット業態が地方に浸透し始めた、1970年代の昭和中期頃と見ることもできるかと。それ以前は、豆腐は豆腐屋まで鍋をもって買いに行くなど、買い物の際には自前の容器を持参するのが当然のようでした。

スーパーマーケットの先駆けともいえる「よろずや」での買い物は、買い物かごを持参し、お肉やお魚、コロッケなどは「経木(きょうぎ)」と呼ばれる材木を薄く切った紙状の素材に包んで、油性ペンで値段を書いていたようで、レジは当然手打ち。

牛乳やヨーグルトは瓶詰であり、ジュースも瓶詰や缶も主流で、瓶のふた(王冠(おうかん))を集めて、景品をもえらえる楽しみもありました。その代替えとなる、ペットボトルの誕生はもう少し後になり、1980年代の昭和後期だったようです。ペットボトルの流通が始まる頃には、ペットボトルのゴミ問題が指摘されていましたが、以降にリサイクル回収の習慣は定着するものの、根本的な解決につながらないまま現在に至っているのかと。

そう見ると、一回の買い物に対して経木と生ゴミ程度で、瓶もリサイクルされるわけですから、今よりはかなりエコな暮らしだったのかと思われます。もちろん今ほど、流通が発達していたわけではないので、新潟の食卓に大分の養殖ブリ刺身が並ぶわけではありませんが、基本的には地産地消であり、一定の鮮度は保たれていたのかと察します。まあ、現在より保存料は使用していなかったので、油断するとすぐ腐るということも多々あったようで、乾物類や缶詰類が重宝されたのも理解できるのかと。

後に買い物かごからレジ袋の無料配布へと、流通の梱包も木箱から段ボール箱に変化。高度経済成長期から進んだ道路網整備もあり、流通範囲は一挙に広がっていきました。

どれだけ生活ゴミを減らせるか

時代の流れとともに変化した包装(梱包)ですが、ゴミとなってしまった彼らをなるべく再生させるべく、ゴミ分別に勤しんで…と、ご立派なことは言えるはずもなく、単に清掃センターの有料ゴミ袋を必要最低限の使用とするため、倹約目的でゴミ分類に勤しんでいます。

牛乳パックに発砲トレー、透明トレーにペットボトル。段ボールや新聞紙、チラシなどの紙ゴミ。正直、これらを分別しただけでも、燃える(燃やせる)ゴミはかなり軽減されているのかと。まあ、あまり神経質になってゴミを分別して減らし過ぎると、それはそれで問題があると指摘する文献もありますし、レジ袋の削減自体にあまり意味がないとの意見もありますが。

スーパーマーケットのレジ袋については、以前からマイバッグを持参していたのですが、ドラッグストアやホームセンターでは袋をもらっていたので、来店時は忘れないようポイントカードに「レジ袋持参」と付箋紙をつけている今日この頃です。

うっかりマイバッグを忘れて、慌てて車に戻らないように。
まさか、会計途中でチェッカーさんを待たせるわけにも。
自分のようにケチ倹約目的でのゴミ軽減も、また一つかなと感じます。

ただ、店舗や従業員から見ると、レジ袋有料化の印象はどうなんでしょうね。競合とも横並びスタートで大きな不利も無く、経費も削減できるところでしょうか。店舗によっては袋の価格が若干、異なる場合もありますが、店やチェッカーさんの負担軽減につながるのであれば、応援したいところかと。

j-rakuda

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