ひとりごと

スーパーマーケット大納会 2019(新潟版)

本年も当サイトをご覧いただきまして、誠にありがとうございました。この記事が公開されている頃は、お店も年末モードでバタバタしていることと察します。年末年始と休みなしで、ぶっ続け…という方も多いかと。

そんな2019年でしたが、自分なりの重大ニュースを挙げてみます。

田舎のキャッシュレス化

10月からの消費税率10%への変更。それに合わせ実施されたキャッシュレス還元セールも一定の利用率と効果はあったようで、現金主義の田舎にもスーパーマーケットやコンビニエンスストアで若年層を中心に、キャッシュレスは浸透しつつある印象です。

新潟のような田舎にも、外国人観光客の姿を見るようになりました。しかし、外国人が喜ぶような名所も、リピーターが増える要素も決して多くはなく、人口減少と高齢化に比例して、一気に衰退する新潟にとって、人員不足は避けられないかと。早急にキャッシュレスと事業のAI化、店舗統合は進めておくべきと、痛感しました。

老舗鮮魚店の閉店

江戸時代から続く、新発田の老舗鮮魚店。1953年に株式会社化され、1962年11月には一号店の中央店をオープン。スーパーマーケット事業に乗り出した、株式会社スーパー魚六。(現ウオロク)

チェーンストア化にともない、一号店を閉める企業が多い中、半世紀以上に渡り営業を続けてきた中央店。しかしながら、2019年8月31日の閉店をもって、約57年の歴史に幕を閉じました。

店舗巡りを始めたころは、「スーパー魚六」の大店法プレートが残る店舗も。閉店については、驚きというより「いつかは…」との思いもありましたので、くるべき時がきたという印象です。

三条の悲劇

2002年「まるよし」、2008年「フクヤ」、2019年「サンゴマート」、そして「あいでん」。フクヤの事業清算以外は、いずれも自己破産申請をもって閉店。いずれの企業も、三条市の中心市街地や郊外に拠点店舗を有していたため、その都度、買い物難民問題が発生するという事態に。度重なる悪夢とでも言いましょうか。

以降、受け皿企業の進出を経て営業再開に至りますが、店舗規模によるものの、おおむね半年程度を要する事例が多いです。しかし、スーパー誘致に至らず、ドラッグストアやコンビニエンスストアに建て替えられる店舗もあり、移動手段の乏しい年配者にとっては、一定の不便を強いられるのかと。

ハトが消えた駅前

長いトンネルを抜け、広がる暗闇から街灯で照らされた市街地へと景色が変わり、眼下に原信の店舗を見つつ、停車したホームからはライトアップされたハトが見える。

「トンネルを抜けると、そこはハトであった」

新幹線での帰路、ホッとする長岡駅。
「新潟に帰ってきたな」と。

…と言いつつ、建屋看板のハトはすでにいなかったのですが。

その景色も、2月11日のイトーヨーカドー丸大長岡店閉店で一変。続く5月22日には、イトーヨーカドー直江津店の閉店。照明の消えた店舗。

幸い、直江津店跡の食品売り場には、10月にピアレマート直江津店がオープン。長岡店跡の食品売り場には、来年春にマルイがオープン予定。ひとまず、駅前の体裁は保たれるようですが、2020年3月以降には「デパートが1店限りの政令指定都市・新潟市」が誕生するなど、まさに新潟の現状を表しています。

そして2020年は

「来年は東京オリンピック2020もあるし、新潟もきっと良い年に…」

希望的観測に酔いしれている場合ではなく、さらに企業は淘汰され、厳しく長い暗黒の時代に向けた、幕開けの年になるのかと。

j-rakuda

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